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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第十四話 迷路とお化け屋敷とワームその四

「それは確かだ」
「そうですか。何か天道さんが仰ると説得力がありますね」
 根拠がわからなくともそうだと言う優子だった。
「不思議なことに」
「しかもそれが絶対に合ってるしね」
 愛子はこのことを話した。
「それ考えると本当に凄い人よね」
「ワームの数がかなり増えてきている」
 実際に彼等を変身させたシステムで戦い倒していく。
「生きものというのは心臓に近付けば護りを堅くするものだ」
「だからですね」
「出口に近付いているんですね」
「その通りだ」
 天道はここから話すのだった。
「入り口に比べてどうだ。今のワームやネイティブの数は」
「四倍位になっていますね」
 利光は己の召喚獣の鎌でワーム達を切り倒しながら言う。
「尋常な数ではなくなってきています」
「だからだ。出口は近い」
 天道は前に進んでいた。ワーム達を退けつつ。
「そしてその先にだ」
「先にですね」
「出口に」
「あいつがいる」
 天道は鋭い目で言った。
「スサノオがだ」
「そのスサノオというのは」
 翔子はスサノオ自身について天道に尋ねた。
「姿を自由に変えられるのでしたね」
「その通りだ。ショッカー以来様々な姿を取ってきている」
「確かネオショッカーの時の恐竜みたいな姿が」
「あいつの本当の姿だったわよね」
「いや、違う」
 天道もそれは違うと話す。
「だが。それは奴の身体の一つに過ぎない」
「無数の姿、無数の分身があって」
「そして本体は牢獄の中にいる」
「そういうことなんですね」
「天道さん達が変身する仮面ライダーによく似た姿のあれが」
「あれが本来の姿だ」
 だが、だ。天道は仲間達にこうも話す。
「精神だ。あのスサノオは精神だ」
「じゃあ肉体は本当に数えきれないだけあって」
「数え切れないだけの姿があるんですか」
「それがスサノオだ」
 こう話すのだった。
「だからだ。この世界においてもだ」
「僕達の想像もつかない姿で出ることも」
「あるんですね」
「そのこともわかっておいてくれ」
 天道は仲間達に話す。
「あいつはどんな姿にでもなれるからな」
「その通りよ」
 千姫も共にいた。彼女は薙刀で戦いながら話す。
「私達の世界ではヤマタノオロチだったから」
「あれですね。我が国の神話に出て来る」
「ええ、あれよ」
 千姫は利光の問いに答える。
「あれが出て来たのよ」
「成程。スサノオはその姿を取って千姫さん達と戦ったのですね」
「そうよ。かなりの強さだったわ」
「でしょうね。オロチですからね」
 それは愛子も頷いて答える。しかしだ。 
 愛子はここで利光に顔を向けてだ。こう彼に尋ねたのである。
「そういえば久保君今は」
「今どうしたんだい?」
「吉井君と一緒じゃないわね」
 言うのはこのことだった。
「またどうしたのよ」
「うん、実は入り口で君達と一緒になってね」
 そうしてだというのだ。
「吉井君とはぐれてしまってね」
「それでなんだ」
「そう。こうなったのも仕方ないと思ってね」
「それで僕達と一緒にいるんだ」
「吉井君といられないのは確かに残念さ」
 本音はあからさまに出している。
 
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