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夢幻水滸伝

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第四百四話 アカプルコの盟約その四

「悪事はさせん」
「法に反する行為は」
「このことはな」
「やはり当然のことですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「それをせんとな」
「無法を許す」
「どんな個人も団体も法の下に置く」
「それが法治国家ですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「組合もな」
「守りますね」
「そや」
 それでというのだ。
「組合もな」
「法の下に置き」
「そのうえでな」
「大きなお家の力も削ぎますね」
「そうするで」
 こう話してだった。  
 ルルフォは中米のパナマ等の街や村の問題点を調べその解決案を出して自分達の勢力に誘い加えていってだった。
 そうして星の者達に会談を提案したが。
「どなたもです」
「是非にと答えられました」
 神官と大司教はルルフォに答えた。
「後は場所ですね」
「何処で開くか」
「三人共頷いてくれたか」
 笑顔でだ、ルルフォは応えた。
「ほなな」
「それならですね」
「ここはですね」
「会談の場所を考えようか」 
 こう述べた。
「次は。実はもう考えてある」
「それは何処でしょうか」
「一体」
「アカプルコや」 
 この街だというのだ。
「あそこでやるか」
「あの観光の街で」
「あちらで、ですか」
「風光明媚な街やからな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「あの街で会談を行い」
「中米の今後をお話されますか」
「そうしようか、早速それでな」
 アカプルコで会談を行うことでというのだ。
「三人で話をするわ」
「そうされますか」
「では今よりですね」
「使者を送るわ」
 こうしてだった。
 ルルフォはモンテロッソ、シルビーナ、ダーリオの三人にそれぞれ使者を送った。返事はその使者達が持ち帰ったが。
「そうか、三人共それでええとやな」
「答えられました」
「それも快く」
「笑顔ですらあられました」
「そうか、それは何よりや」
 ルルフォは使者達の返事を聞いて笑顔で頷いた。
「ほなな」
「それで、ですか」
「ことを進められますか」
「アカプルコで会談を行うことで」
「そうするわ、そしてな」
 そのうえでといのだ。
「全て平和にことを進めたいな」
「やはり平和が何よりですね」
「何よりも」
「左様ですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。 
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