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八条学園騒動記

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第八百十話 雇われる側の感覚その十三

「何処までも進歩することです」
「そうでないと駄目ですね」
「マウリアも」
「国家は停滞してはなりません」
 二人に話した。
「それだけで罪です」
「左様ですね」
「停滞するなら」
「無論伸び悩む時もありますが」
 それでもというのだ。
「その間もです」
「努力することですね」
「発展の為に」
「豊かになる為に」
「そうすることですね」
「そうでなければです」
 さもないと、というのだ。
「国家は滅びます」
「停滞すれば」
「そうなればですね」
「そうです、他の国が発展し」
「攻められますね」
「他国に」
「そうなりますので」
 だからだというのだ。
「ですから」
「発展の努力をすることですね」
 ベッキーが応えた。
「伸び悩む時も」
「はい、そして」
 セーラもまさにと応じた。
「その時の努力がです」
「後で生きますね」
「ですから」
「努力は続けることですね」
「発展の為の、そうした意味で」
「発展し続けることですね」
「国家は。そうした意味でエウロパは正しく」
 その政策はというのだ。
「連合も然りで」
「マウリアもですね」
「そうあるべきですね」
「何があろうとも」
 こう言って紅茶を飲んだ、そしてセーラ自身は勉学に励み彼女もまた発展の為に努力するのだった。


雇われる側の感覚   完


                     2025・5・2 
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