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八条学園騒動記

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第八百十話 雇われる側の感覚その十二

「ナウル等ですね」
「そうした小国は」
「連合の中にあるので豊かですが」
 その生活水準は高いというのだ。
「ですが人口が少なく」
「国家として小さいので」
「連合の中で外交をするのがやっとで」
 そうであってというのだ。
「マウリアにもサハラにもです」
「余力がなく」
「そうなっています」
「一軒家に大使一人ですね」
「そしてインターネットでマウリアの情報を見聞きして」
「本国に送る」
「後は大使が赴任している」 
 セーラはさらに話した。
「そのこと自体がです」
「意味がありますね」
 ベッキーが言ってきた。
「そうですね」
「左様です、誰もいないより」
 それよりもというのだ。
「一人でもです」
「赴任しているとですね」
「意味があります」
「それだけで」
「はい、ですから」
 それ故にというのだ。
「大使一人でもです」
「赴任していますか」
「そうなのです」
「連合ではそうした国もありますね」
「そうです、しかし」
「しかし?」
「そうした小国でも豊かですから」 
 ベッキーに先程言ったことを話した。
「やはり連合は凄いですね」
「確かに」
 ベッキーもまさにと頷いた。
「この国は」
「その豊かさはです」
 それはというのだ。
「手に入れたいですね」
「マウリアも」
「今以上にです」 
 さらにというのだ。
「豊かになりさらにです」
「豊かになる」
「豊かな国になることは」 
「どの国も思うことですね」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「私もです」
「そう思いますね」
「左様です」 
 まさにというのだ。
「それは即ち国益を求めることですから」
「そう思わないとですね」
「国家としておかしいです」
「左様ですね」
「ですから我が国も」
 マウリアもというのだ。
「絶対にです」
「豊かになるのですね」
「明日は今日よりも豊かになり」
「明後日は明日よりも豊かになる」
「そうなり」
 そしてというのだ。 
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