仮面ライダーガッチャード 奇蹟のパワー
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第六章
「生き返ってくれたのね」
「この通りな、しかも身体は人間のものだ」
今度はクロトーが話した。
「完全にな」
「そうなったんだね」
クロトーには一ノ瀬が応えた。
「身体も人間のものになったんだね」
「そうだ、それも三人揃ってだ」
そのうえでというのだ。
「姉妹皆ここにいる」
「よかったですわ、家族が生きてまた一緒になれたので」
ラケシスも話した。
「これ以上いいことはありませんわ」
「奇跡だ、しかも偶然の奇跡じゃない」
このことを確信してだ、黒鋼は断言した。
「誰かがそうさせたな」
「誰か?それは一体」
「黒衣の青年か」
一ノ瀬は黒鋼の誰かという言葉にいぶかしんだがミナトはすぐに察して言った。
「あの神が」
「そうね」
枝見も察して頷いた。
「あの神様しかいないわね、こんなことをするのは」
「他にはスマートレディだが」
「あの人も黒衣の青年さんと同じスタンスよ」
「だったら同じだな」
「同じ陣営の神様達がしたことよ」
「黒衣の青年?何かアギトの店長さんと色々あった」
「ああ、あのレストランのな」
銀杏に鶴原が言ってきた。
「店長さんだな」
「あの人も仮面ライダーやったな」
「そうだったな」
「それで仮面ライダーと何かと関わってる」
「そんな神様だったな」
「あれっ、そんな神様いたんだ」
一ノ瀬ははじめて聞いたという顔で言ってきた。
「そうだったんだ」
「ああ、自分知らんか」
「宝太郎にはまだ話していなかったな」
「うん、知らないよ」
「俺も知らないです」
加治木も言ってきた。
「そんな神様いたんですね」
「私は聞いていたわ」
枝見はそうだった、
「名前だけはね」
「だが実際に動いているとはな」
ミナトも存在は知っていたがと言うのだった。
「思わなかった」
「ええ、噂だと思っていたが」
「だが考えてみるとライダーは錬金術師だけじゃない」
「そうなのよね」
「魔法使いもいれば剣士もいてだ」
そうしてというのだ。
「悪魔、狐や狸もいる」
「随分色々といるね」
一ノ瀬は二人の話を聞いて思った。
「それはまた」
「どんなライダーがいるか知りたいな」
加治木はこう思った。
「詳しい話を聞きたいな」
「そうだね」
「そのことも話すよ」
アトロポスが二人に言ってきた。
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