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ドワーフタイプのトイプードル

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第二章

「二本足よりもよ」
「速いか、ふわり自身速いしな」
「ふわりなんていつも歩いて走ってるでしょ」
「走るの好きだよ、ふわり」
 洋介が見てもだ。
「ドッグレース場行くととことん走るしな」
「そんな娘だからね」
「足も速いんだな」
「そういうことよ、ふわりが人だったら」
 百合子はこう仮定して話した。
「陸上選手だったかもね」
「ふわりはそうか」
「若しかしてね」
「だとしたら面白いな」
 洋介は母のその言葉を聞いて笑顔で頷いて言った。
「ふわりが陸上選手だったらな」
「ジャンプもよくして好きだしね」
「だったらハードルの選手か」
 洋介はそう想像した。
「顔もいいしな」
「きっと人気出たわね」
「ああ、ただな」 
 ここで洋介はトイプードルという犬の種類のことを考えて言った。
「トイプードルってフランスの犬だよな」
「だから人間だと外国の人よ」
「だったらな」 
 それならというのだ。
「ふわりフランス人か」
「人だったらね」
 そうであるならというのだ。
「そうよ」
「そうだよな」
「だからね」
 それでというのだ。
「白人になるわね」
「可愛い白人の女の子か」
「フランス人形みたいになるかしら」
「それで陸上、ハードルで活躍したら」
「絶対に人気出るわね」
「そうだよな、ふわりお前人間になっても人気者だぞ」
 ふわり自身にも言った。
「よかったな、じゃあ明日の朝また散歩に行こうな」
「ワンワン」
 今は夜で夕方に行って今日はもう行かない、だが朝再びと聞いてふわりは喜んだ、そして尻尾を振りながら洋介の周りをくるくる走ったが確かに速かった。


ドワーフタイプのトイプードル   完


                    2025・7・23 
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