夢幻水滸伝
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第四百一話 南米と中米その一
第四百一話 南米と中米
インペル達の話を聞き終えてだ、アレンカールは言った。
「ドラマね」
「大した話ではなかったな」
「いえ、大した話やったわ」
インペルに笑顔で返した。
「充分ね」
「そやろか」
「ええ、それでね」
インペルにさらに言った。
「あんた達も今ここにいる」
「仲間になってな」
「そういうことね、あらためて宜しくね」
「こっちこそな」
「そして南米は統一されたのよ」
このことについても言及した。
「晴れてね」
「そやな」
「そう、そしてね」
「そして?」
「これからどうするか」
戦略のことを話した。
「それが問題よ」
「南米を統一した次やな」
「ええ、内政は続けていくにしても」
それでもというのだ。
「中米とね」
「どうしていくかやな」
「パナマ運河の北のね」
「そやな」
「今のところ何も揉めてなくて」
そうであってというのだ。
「中立やけど」
「境を接していますからね」
ニキータが言ってきた。
「やはり」
「そう、やっぱり境を接してるとね」
「それだけでちゃいますね」
「インペルちゃん達と戦かった時は介入されへん様に牽制したけどね」
「カリブ海の水軍を展開させてパナマ運河の守りを固めて」
「そうしてやったけれど動かなかったわね」
その中米の勢力はというのだ。
「内政に専念してね」
「ルルフォさん達は」
「そやから何もなかったけれど」
「これからはわからへんですね」
「さて、どうしていくか」
アレンカールは腕を組んで言った。
「これからね」
「それが問題ですね」
「ええ、ほんまね」
「戦しますか」
セプルベダはアレンカールに顔を向けて問うた。
「ここは」
「それも考えてるわ」
「やはりそうですか」
「けどね」
「それでもですね」
「戦をするにしてもね」
「無闇にするもんやないです」
セプルベダは強い声で言い切った。
「やはり」
「そうよ、戦は大きなことやからね」
「犠牲が出てものが壊されて」
「お金もものも浪費するし」
「最後の最後ですね」
「戦の常でね、そやからね」
だからだというのだ。
「戦をするにもね」
「最後の最後で」
「ほんまね」
実際にというのだ。
「そう考えてやっていって」
「それで、ですね」
「まずは情報収集ね」
それだというのだ。
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