夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第四百話 ブエノスアイレス会議その十三
「言うものやないです」
「そやな」
「そう言って生徒に部活で虐待加える教師いますが」
「それが日本の先生やな」
「口では平等とか言っててですね」
「平和とか自由とかもな」
教師がよく言う美辞麗句もっと言えば虚言の類である。
「実はな」
「偏見の塊で」
「それでな」
そうであってというのだ。
「男女差別をしてな」
「他の差別もですね」
「それで平和も自由もない国が大好きや」
その最たるものが北朝鮮だ、教師達の労働組合である日本教職員組合の教育の理想は北朝鮮のそれであった。
「それがや」
「日本の学校の先生ですね」
「いい鉄は釘にならへんで」
インペルはこの言葉も出した。
「いい人は学校の先生にならへん」
「そうですね」
「日本ではな」
「他のお仕事と違い」
「この言葉ほんまは兵隊さんや」
言われる仕事はというのだ。
「いい人は兵隊にはならへん」
「中国の言葉ですね」
「あそこは昔は兵隊さんはな」
「ヤクザ屋さん等がなるもので」
「普通の人は普通に徴兵逃れてな」
歴代王朝のそれをだ。
「普通に暮らしてた」
「そうでしたね」
「しかし兵隊さんはな」
「ヤクザ屋さんに後は他に行くところもない」
「そんな人がなってな」
それでというのだ。
「ほんま元々の質はな」
「悪かったですね」
「もっと言えば数だけで」
質の話もした。
「訓練も規律もない」
「そうした有様ですね」
「それと同じですね」
セプルベダも苦い顔で言ってきた。
「日本の学校の先生は」
「起きた世界のな」
「まともな人はなりませんね」
「そや、それで先生様ってな」
「生徒の親から言われて」
「天狗になってな」
そうなりというのだ。
「閉鎖された世界で悪事も隠しやすい」
「暴力を振るっても」
「そやからさらにな」
只でさえ質の悪い輩共がというのだ。
「悪くなってくんや」
「日本の学校の先生は」
「幸い私等の学校は最初から面接をしっかりして」
「人を見て採用して」
「その後の研修もな」
教師に対するそれもというのだ。
「しっかりしてるから」
「そうした先生はおらへんですね」
「そや、しかしな」
「公立や変な私立ではですね」
「そうしたことがされへんで」
「おかしな奴が先生になって」
「おかしなことをするんや」
そうだというのだ。
「これがな」
「迷惑なことですね」
リョサはここでこう言った。
ページ上へ戻る