金木犀の許嫁
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第七十三話 神戸に帰ってその八
「カレーよく食べて」
「最近あそこもよくなってるのよね」
「お料理がね」
「イギリスっていったら」
夜空は言った。
「もうね」
「お料理はね」
「評判だからね」
「そっちの意味でね」
「そうした国だから」
それでというのだ。
「私もいいイメージないけれど」
「お料理については」
「けれどカレーをよく食べて」
「最近はね」
「ましになってるのね」
「万博ではやらかしてるけれどね」
こちらではというのだ。
「物凄く高いティーセットで」
「味はね」
「そうらしいけれどね」
「それでやっぱりって言われてるのよね」
「そのティーセットもね」
それもというのだ。
「実際日本の方がね」
「美味しいっていうわね」
「あそこはそうみたいだね」
「お料理はね」
「けれどそのイギリスでもね」
「カレーがあったら」
「それでね」
夜空が言うこの料理のお陰でというのだ。
「今はね」
「よくなってるのね」
「そうみたいだよ」
「そうなのね」
「カレーはね」
「そう、味が強いから」
それでというのだ。
「もうあるとないのでね」
「全く違うね」
「カレーがあったら」
それならというのだ。
「味付けもね」
「困らないね」
「そうなるのよね」
「カレーは凄いね」
「ええ、それにイギリスは」
夜空はさらに話した。
「インドを植民地にしていて」
「そこからカレーが入ったしね」
「それで日本に伝えた位だから」
イギリス海軍の兵士の食事が日本に入ったのだ、シチューの様なものにパンを漬けて食べていたのをご飯にしたのがカレーライスだ。
「それじゃあね」
「イギリスでもだね」
「カレーがあるわね」
「そうだね」
「ええ、けれど」
それでもとだ、夜空は話した。
「ずっとメインにしてなかったの」
「イギリスは」
「それがわからないわ」
「食べていても」
佐京はそれでもと話した。
「今程ね」
「カレー多くなかったの」
「そうみたいだよ」
「そうなのね」
「イギリスの子が言うにはね」
それにはというのだ。
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