ハッピークローバー
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第百七十八話 理性の必要性その十
「身体壊したらどうするのよ」
「それで本番で風邪ひいたら」
「それで落ちたらね」
「本末転倒ね」
「だから寝ることもね」
このこともというのだ。
「受験のうちよ」
「そうなのね」
「私も最低六時間は寝てたし」
「毎日?」
「そう、毎日ね」
まさにというのだ。
「ちゃんと寝てたわ」
「それで受験の時も万全だったのね」
「そうよ、徹夜は絶対に駄目で」
「毎日ちゃんと寝ることね」
「いいわね」
「そうしないと駄目ね」
「駄目よ」
一も二もない返事だった。
「実際にね」
「そうなのね」
「あと人によってはね」
こう前置きしてだ、理虹は実加に残り少なくなった柿ピーを口の中に入れてどちらも齧りながら話をした。
「運動すればいいらしいわ」
「勉強だけじゃなくて」
「そうしたらストレスが解消されるから」
だからだというのだ。
「いいらしいわ」
「そうなのね」
「だからね」
それでというのだ。
「あんたがそうしたいなら運動もよ」
「いいのね」
「走ったりしてもね」
「ああ、トレーニングにもなるし」
「三年生の今頃は引退してるけれど」
部活はというのだ。
「けれど高校入っても運動部入るなら」
「こうした時もなのね」
「身体なまらないしね」
「いいのね」
「勉強しないでぐだぐだするよりも」
「身体動かすことね」
「走ってもいいし」
梅酒も飲んで話した。
「サーキットもいいし」
「サーキットトレーニングも」
「だからね」
それでというのだ。
「短い時間でもね」
「身体動かして」
「汗かいて」
そうしてというのだ。
「ストレスを解消することも」
「受験にいいのね」
「人によってはね。まあ私は身体動かさなくても」
それでもというのだ。
「別にね」
「お勉強出来るのね」
「そうしたタイプだから」
だからだというのだ。
「受験の時身体動かさなかったけれど」
「そこは人それぞれね」
「そうよ、ストレス解消は」
「人それぞれ」
「あんたもあるでしょ」
「漫画読むことね」
実加は笑って答えた。
「私のストレス解消は」
「そっちね」
「読んだらね」
「ストレス解消するのね」
「どんな漫画でもいいから」
「読めばいいのね」
「ラノベもね、漫画だと一冊読んだら」
そうすればというのだ。
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