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夢幻水滸伝

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第四百話 ブエノスアイレス会議その五

「サラダは蟹サラダで」
「お野菜以外にそれも入ってて」
「スープは海老のスープ」
「オードブルはイタリア風の白身魚のカルパッチョで」
「シーフード多いな」
「そやな」
「私等起きた世界やと日本におるやろ」 
 インペルは二人にステーキを食べつつ話した。
「それでや」
「日本は魚介類よく食べますからね」
「実際寮でもよお出ますし」
「それで、ですか」
「インペルさんこっちの世界でもよお食べますか」
「しかもブエノスアイレスは海に面してるし」
 自分が本拠地としている街はというのだ。
「しかも私は鰐人の提督や」
「まさに海ですね」
「そちらの人ですね」
「そやからな」 
 今度はカルパッチョを食べて話した。
「私はな」
「魚介類もですか」
「よく食べますか」
「こっちの世界でもな、お肉もええが」
 それと共にというのだ。
「魚介類もええ、そして飲みものは」
「マテ茶ですね」 
 セプルベダがそのマテ茶を手に言ってきた。
「そうですね」
「そや、ビタミンが豊富でな」
「そちらの補給も出来ますので」
「いつも飲んでるわ」
「お肉を食べて」
「そしてマテ茶も飲んで」
 そうしてというのだ。
「栄養バランスを確保する」
「そうですね」
「それとな」
 さらに話した。
「お野菜や果物もな」
「しっかり食べていますね」
「ステーキもええが」
 しかしというのだ。
「他の栄養もな」
「考えてますね」
「それでこれからは三国でやってくとなると」 
 政の話もした。
「三国それぞれの農作物もな」
「食べていきますね」
「そうなるわ」
「そうですね」
「一つの勢力になると」
 そうなると、というのだ。
「国境やらがなくなる」
「関税もですね」
「こっちの世界関税はないけれどな」
「廃止されていますね」
「あれは決して万能やないしな」 
 そもそもこの世で万能のものなぞ存在しない、経済においてもそうであり関税で全てが解決し好転する筈がないのだ。
「というか高関税かけて他の国のものを締め出しても」
「必要なものは買わんとあかんですし」
「関税の分は国民が支払います」
「ナポレオンの大陸封鎖と同じですね」
「困る人がよおさん出ますし」
「しかもそれで自国の産業育つか」
 他国の製品を排除してというのだ。 
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