夢幻水滸伝
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第三百九十八話 細長い国その十二
「そうなるさかいな」
「戦わずですか」
「ことを収めたいですか」
「そうしたいわ」
こう言うのだった。
「ほんまな」
「そうですね」
市長も頷いて応えた。
「アルゼンチンと戦おうとも」
「負けるな」
「犠牲や損害もです」
それもというのだ。
「出ます」
「それもかなりな」
「そう考えますと」
「やっぱりな」
何と言ってもというのだ。
「戦よりもな」
「政ですね」
「それで話をしたい」
こう言うのだった。
「ほんま出来るだけな」
「戦はしたくない」
「そう考えてるわ、それで政やが」
市長が話したそこから話した。
「具体的には会談をしてな」
「インペル様と」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「一緒にやれたらな」
「いいですね」
「そやからな」
セプルベダはさらに話した。
「インペルさんと会談の場を設けるか」
「そうされますか」
「こっちから申し出てな」
そうしてというのだ。
「そうしよか」
「それがいいですね」
会長も同意して頷いた。
「戦をしますと」
「どうしてもな」
「血が流れますしものも壊れます」
「ほんま最後の最後やからな」
「戦はな」
「だからですね」
「そや」
実際にというのだ。
「ほんま戦は避けたいわ」
「特に負ける可能性が高いなら」
「尚更な」
こう言うのだった。
「そうしたいわ」
「ボクシングとは違い」
「ボクシングはスポーツでな」
「リングで終わります」
「しかしや」
それがというのだ、セプルベダは戦についてさらに話した、彼は実際に戦ってきてそうしたこともわかっているのだ。
「戦はちゃう」
「例え復活や回復が出来ましても」
「それでもや」
「血は流れ傷付きます」
「そうなるからな」
だからだというのだ。
「ほんまな」
「避けるべきです」
「そや、ほな使者を送るか」
「アルゼンチンまで」
「そうしようか」
「そうですね」
ボクサーも言ってきた。
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