夢幻水滸伝
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第三百九十八話 細長い国その九
「山でも高山農業に牧業もな」
「していきますか」
「そやけどな」
「農業については」
「そうした浮島を手に入れてな」
「進めていきますか」
「そうするわ、食べものは確保する」
絶対にというのだ。
「そして今わし等はワインを飲んでるな」
「はい」
市長はまさにとだ、赤ワインを飲みつつ答えた。
「チリのワインを」
「チリはこの世界でもワインがええからな」
「ワインを多く作りですか」
「売るわ」
そうするというのだ。
「それでや」
「利益としますね」
「そうしてくわ」
こう言うのだった。
「貿易も振興させるが」
「ワインもそこで売りますか」
「そうして儲けもするわ」
「そうされますか」
「そや、ほなそうした政を行うで。魚介類もな」
今食べているそれの話もする、カレイのフライを食べつつ言った。
「加工もするで」
「干したり燻製にしますか」
ボクサーが応えた。
「実は実家干物工場やってますが」
「そや、缶詰も作ってな」
「売りますか」
「いざという時の保存食にもな」
「していくのですね」
「そうしてくで」
まさにというのだ。
「魚介類もな」
「それでは」
「政を進めるで」
こう言ってだった。
セプルベダは彼が言った通りの政を進めていった、水軍を充実させつつ海賊やモンスターを退治してだった。
自分達の勢力の周りの街や村から使者を送り降る様に言ってだった。
浮島にもそうしていった、すると。
「あっという間にチリの半分を掌握したな」
「はい、このイースター島もです」
「今勢力に入りました」
「そうなりました」
官吏達がイースター島に来たセプルベダに話した、島を視察しているが周りにはモアイ像が多くある。
「チリの他の島もです」
「そうなりました」
「南太平洋にも進出し」
「漁業もより盛んになっています」
「そやな、あとこの島やが」
セプルベダはイースター島の話もした。
「植林するか」
「植林ですか」
「このイースター島において」
「それを行うのですか」
「そや、そしてな」
そうしてというのだ。
「今より人が暮らせる様にするわ」
「この島は木がないです」
「あるのはモアイ像だけです」
「その為大した産業もなく」
「人も少ないですが」
「その状況をな」
イースター島のそれをというのだ。
「変えるで」
「その為の植林ですか」
「それを行うのですね」
「この島で」
「起きた世界でもかつてはこの島にはようさんの木があった」
セプルベダはこの説を話した。
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