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八条学園騒動記

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第八百六話 理解しやすくその三

「わかりやすいっていうしね」
「日本語でもだね」
「そして神話のお話も」
 連合にあるというのだ。
「メソポタミアのもケルトもエジプトもアステカも」
「全部だね」
「道教だってね」
「わかりやすいね」
「それを訳のわからない文章を書いて」
 あらためてそうした哲学書や思想書の話をした。
「変な造語出したり難しい単語を出すのは」
「実は自信がないんだ」
 そうだとだ、マルティは言った。
「それでそうした文章や単語で誤魔化してるんだ」
「そんな人も多いと思うよ」
「実は」
「若しくは文章書くのが凄く下手で」 
 そうであってというのだ。
「人に理解出来る文章を書けない」
「ああ、元々だね」
「そんな人なんだ」
「そうしたケースかもね」
「ああ、何を書いてるかわからない時は教祖になれて」 
 マルティが応えた。
「誰でもわかる文章を書ける様になったら只の思想家になった」
「そんな人いるね」
「ラノベでもね」
 こちらでもというのだ。
「小難しい文章を単語を羅列させて登場人物に延々と喋らせたら」
「人気が出る」
「そんなことあるらしいね」
「だから変に頭いいと思いたい人はね」
「難しいもの読んでなんだ」
「解読してね」
「理解したと思って」
 そしてというのだ。
「実はね」
「自分凄いって勘違いして」
「こうしたのを書いた人も凄い」
「それで崇拝するんだよ」
「じゃああれだね」
 ローリーはここまで聞いて言った。
「中身はないけれど適当に造語作って単語羅列して妙に小難しい文章書ける技術があれば」
「そう、簡単にね」
「教祖になれるんだ」
「そうじゃないかな」
 ベッカは考える顔で話した。
「実はね」
「中身がなくても」
「そうなんだ」
「だからね」
 それでというのだ。
「そういうの楽で中身に自信がないなら」
「そうした文章を書く」
「難しい文章書くって簡単みたいだね」
「もうね」
 それこそとだ、ベッカはローリーに話した。
「難しい単語を羅列したら。日本で言うと熟語をね」
「出せばいいんだ」
「そう、沢山ね」
「羅列すればいいね」
「それで延々と書いたら」
 そうすればというのだ。
「あら不思議な感じで」
「難しい一見何か凄いことがある」
「そうした文章の完成だね」
「そうみたいだよ、ラノベでも登場人物がそんな台詞言ったら」
 そうすればというのだ。
「凄いってね」
「読者さんに思わせるんだ」
「そうみたいだよ、中身はなくても」
「中身がある様に見える」
「凄いね」
 そうしたというのだ。 
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