ハッピークローバー
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第百七十六話 暖衣その六
「若しくは冷蔵庫で冷やした」
「そちらね」
「そういうの飲むわ、兎に角ね」
「冬でも冷たいの飲むのね」
「今もね」
姉に笑って話した。
「そっち飲むわ」
「そうするのね」
「焼酎まだある?」
「あるわよ」
美奈代は微笑んで答えた、今もお湯割りを飲んでいる。
「かなりね」
「じゃあいただくわね」
「ええ、それでロックで飲むのね」
「そうするわ」
即答だった。
「是非ね」
「それじゃあね」
「肉豆腐とね」
肴の話もした。
「焼きそば頂くわ」
「カップ焼きそばいいわよね」
「お酒に滅茶苦茶合うわよね」
「ビールにも焼酎にもね」
「ストロング系にもね」
「それこそね」
まさにとだ、美奈代はその焼きそばを食べつつ言った。ソースの色と香りが食欲をそそるのを漢字ながら。
「お酒の友よ」
「そうまで言っていいわね」
「ええ、焼きそばについているおソースとマヨネーズと香辛料をかけて」
当然具も入っている。
「胡椒もたっぷりとかけて」
「お家にあるやつね」
「うんと辛くしてね」
そうしてというのだ。
「食べるのがね」
「いいのよね」
「そう、それでね」
「今も食べてるわね」
「そうしてるわ、それとね」
さらにだ。美奈代は富美子に話した。
「柿の種もあるから」
「そっちもあるの」
「焼きそばで足りないならね」
「柿の種も食べたらいいのね」
「正確に言うと柿ピーね」
「ピーナツも入ってるから」
「そっちもあるから」
「尚いいわね」
「お母さんが買っておいてくれたのよ」
それであるというのだ。
「だからね」
「そっちも楽しんだらいいわね」
「そうよ」
実際にというのだ。
「そうしたらいいわ」
「それじゃあね」
富美子はそれならと頷いて答えた。
「そうさせてもらうわ」
「飲む時はね」
「ご飯あと一杯食べるけれど」
富美子は笑って話した。
「そっちは飲んだ後のお茶漬けにするし」
「お茶漬けもいいわよね」
「だからね」
それでというのだ。
「〆はそれにして」
「今から飲むのね」
「そうするわ、ロックでもあったまるし」
姉に笑顔で話した。
「だから私は冬でもね」
「ロックでいくのね」
「それか冷蔵庫で冷やしたのよ」
「どっちにしても冷たくするのね」
「そうして飲むわ」
「あんたの好きな様に飲めばいいわ」
美奈代はまた焼酎のお湯割りを飲んで答えた。
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