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夢幻水滸伝

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第三百九十七話 提督としてその十二

「ここはな」
「お二人方とですか」
「話すわ」
「それで、ですか」
「話を決めたい」
「戦で決めるのではなく」
「そや」
 こう市長に話した。
「二人と話してな」
「ではお二方に使者を送られますか」
「それぞれな」
「そうされますか」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「どうなるか。出来ればな」
「戦をせずにですね」
「やっていきたい」
 こう言うのだった。
「三人でな」
「それがインペル様のお考えですね」
「これが何も知らん相手同士やとな」 
 インペルはそうであるならと話した。
「こうもいかんわ」
「最初からお話しないといけないですね」
「そや、しかしな」
 これがというのだ。
「お互い勝手知ったる相手やとな」
「お話もしやすいですね」
「しかもどっちの性格もわかってる」
 セプルベダ、リョサのというのだ。
「どっちも真面目で良心的や」
「野心もおありではないですか」
「そうしたタイプやからな」
 だからだというのだ。
「それでな」
「特にですね」
「争うことなくな」 
「お話をして」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「仲よくやっていける」
「そうなので」
「それでな」
「これからですね」
「二人に声をかけて」
 そうしてというのだ。
「話をしてな」
「仲よくやっていかれますか」
「三国でな」
「アルゼンチン、チリ、ウルグアイで」
「まあチリとは結構こっちの世界でもお互い思うところあるな」
「微妙な関係ですね」  
 市長も述べた。
「はっきり言いますと」
「別に仲は悪いとこまでいかんけどな」
「それでもです」
「その仲はな」
「感情的に対抗意識があります」
「そやな、けどそうしたものを越えてな」
 そうしてというのだ。
「ここはな」
「仲よくですね」
「やっていく様にな」
 その様にというのだ。
「していこな」
「アルゼンチンとチリは」
「感情的なライバル意識はあっても」 
 お互いにというのだ。
「そやけどな」
「利害関係はないですね」
「むしろチリは太平洋に面していて」
 そうした国でというのだ。
「港もよおさん持ってるからな」
「太平洋側と貿易を行っていますね」
「ペルーひいてはメキシコやアメリカともな」
「オーストラリアともですね」
「そやからな」
 そうした国だからだというのだ、インペルは市長に対してマテ茶を飲みながらそのうえで話をしていくのだった。
 
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