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夢幻水滸伝

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第三百九十七話 提督としてその十

「私はあくまで水戦の者でな」
「陸戦は落ちますね」
「しかしある程度でも戦えるさかいな」
 だからだというのだ。
「これからもな」
「戦いますね」
「そや」 
 そうしていくというのだ。
「これからは」
「そうですか」
「それでな」
 さらにだ、インペルは話した。
「ここでもこっちに入った場合のことをな」
「使者に言わせますね」
「そうしてくわ、貿易も産業も治安もな」
「インペル様の勢力に入れば発展する」
「それもかなりな」
「そうなることを話して」
「降らせる、戦はな」
 それはというと。
「あくまでな」
「最後の手段ですね」
「そうであってな」
 それでというのだ。
「まずはな」
「話ですね」
「そや、ほな統一していくで」
「アルゼンチンを」
「フォークランドもな」
 インペルはこの諸島も話に出した。
「領有するで」
「あちらもですか」
「領有されますか」
「ああ、実はな」 
 インペルはここでどうかとだ、司令と水平に話した。
「私が起きた世界ではあの諸島ややこしいねん」
「といいますと」
「イングランド正確に言うとあそこの四国が一つになった国が領土でな」
「滅茶苦茶離れてますよ」
 イングランドと聞いてだ、水兵はステーキを食べながら仰天した、それでフォークとナイフが止まっていた。
「イングランドって」
「起きた世界はあの国はかつて世界に君臨しててんや」
「そうだったのですか」
「七つの海を支配してな」
 そうしてというのだ。
「あの諸島も領土にしててん」
「そうした事情がありましたか」
「それでアルゼンチンとも揉めたんや」
「どちらが領土かということで」
「そや、しかしな」
「こちらの世界ではですね」
「別にな」
 これといってというのだ。
「そうした問題もないし」
「イングランドは欧州の一国でして」
 司令も言ってきた。
「あちらからあの諸島に進出するには」
「相当勢力を拡大せんとあかんな」
「そうですね、それはです」
「こっちの世界のイングランドでは無理や、マロリーも頑張ってるが」
 起きた世界では同級生であり交流もあるのでこう言った。
「欧州は南米より遥かに複雑な状況でな」
「それで、ですか」
「もうな」
 それこそというのだ。
「欧州だけで手が一杯や」
「他の地域にはですね」
「あいつは今あの島とアイルランドの統一でや」
「手が一杯ですか」
「そうであってな」 
 それでというのだ。 
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