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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第十三話 デートと遊園地と鞘当てその七

「永遠に戦い続けなければいけないというのは」
「だがそれは彼等の運命でもある」
「そうですか」
 こうした話をしてだった。彼等も文月学園の生徒達を引率しているのだった。
 そしてその中でだった。文月学園の面々は。
 今は平和にだ。遊園地の中を楽しんでいた。その中でだ。
 愛子はだ。少し挑戦的に笑ってムッツリーニに言ってきた。
「ねえ、いいかな」
「むっ、工藤愛子」
「一緒に色々回らない?」
「それはどういうことだ」
「決まってるじゃない。デートよ」
 今度は明るく笑ってムッツリーニに話す。
「一緒にどう?」
「デ、デート」
「愛し合う二人が共に遊び楽しむことです」
 半蔵が二人のところに来て話す。
「それは普通男女の間で行われます」
「そういうこと。まあ愛し合ってるかどうかは別にして」
 愛子はその辺りはあえて誤魔化して話す。
「どう?僕と一緒にね」
「デート。そんなことは今までは」
「あっ、したことないんだ」
「説明するつもりはない」
 事実は言わない。ムッツリーニにもプライドがある。
「ノーコメント」
「まあいいけれどね。実は僕も」
「見たところ君はあれか」
 今度は田所が出て来て話す。
「少なくとも君自身は実は疎いか」
「うっ、それはその」
「中の人の他の世界はわからないが」
「色々あるんですよ。だから」
 愛子はそのことはかなり狼狽して話す。その辺りはかなり複雑な事情がある。
「もうね。何かとね」
「そうだな。その辺りはな」
「まあそのせいかそっち方面の知識はありますから」
 そうした意味での実践だった。愛子の場合は。
「他にはハーバード大学のことも」
「俺も実は色々と」
 そしてそれはムッツリーニもだった。
「あるから」
「じゃあその色々と問題のある人間同士でね」
 またムッツリーニに言う愛子だった。
「デートしようよ。二人でね」
「うう、どう言えばいいかわからない」
「そうした場合は一つ言えばいいことがある」
 田所はムッツリーニに親身にアドバイスをした。
「その言葉を教えよう」
「何ですか、それは」
「はい」
 一言だった。
「こう言うだけでいい」
「それだけですか」
「そうだ。それだけでいい」
 田所は腕を組んで言い切る。
「わかったな」
「他の選択肢は」
「考えるべきではない」
 田所の言葉は絶対だった。
「わかったな。それではな」
「わかりました・・・・・・」
「じゃあムッツリーニ君、いいわね」
「何か複雑な気持ち」 
 ムッツリーニは暗い顔で言う。
「はじめてのデートなのに楽しいけれど何か負けた気分」
「まあまあ。そう言わずにね」
 愛子は笑顔でムッツリーニと腕を組んでだ。彼をリードして連れて行くのだった。彼や雄二と翔子、雄二達は強引だがそれでもだった。
 彼等は幸せだった。しかしである。明久はというと。
 右から瑞希、左から美波が来て引っ張り合っていた。そしてだ。
 その美波にだ。美晴も来てだった。
「お姉様、私と一緒に」
「だからうちはね。秋と」
 美波はまず美晴を引き離すことからはじめないといけない。だがそれで瑞希が有利になるかというとそうではなくだ。利光も来てだ。
 
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