| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十三話 デートと遊園地と鞘当てその六

「お化け屋敷に迂闊に入る面々もいるな」
「このBクラスにもですね」
「そうしたクラスメイトはいますね」
「やはり」
「それは未然に防ぐか。お化け屋敷についてはだ」
 どうかとだ。田所は考える顔で話していく。
「少し伝えておこう」
「わかりました。それでは暫くはですね」
「お化け屋敷は立ち寄り禁止」
「そうしますか」
 こうしてだ。お化け屋敷の話が決まった。田所達からそのことが六つのクラス全てに伝わる。そしてそれを聞いてだった。
 引率になっている鉄人もだ。言うのだった。
「成程な。流石戦いのプロだな」
「ライダーの方々ですね」
「よくわかっている」
 こうだ。他の引率の先生にもだ。鉄人は話す。
「本当にな」
「ええ。我々は教師ですから」
「戦いのプロではない」
 このことがだ。今回の問題点の一つだった。
「だが彼等は違う」
「仮面ライダー、そして侍の方々はですね」
「特に仮面ライダーだ」
 鉄人は腕を組みだ。彼等のことを話した。
「彼等は非常に大きな戦いを経てきているな」
「そして我々の世界にも来てですか」
「戦っているのだな。そして文月学園の生徒達もだ」
 ひいてはだ。彼等もだった。
「大きな戦いに入っていくな」
「まさか。命を賭けて」
「いや、それはない」
 鉄人はその危険は否定した。そしてその根拠も述べた。
「その。スサノオだが」
「仮面ライダー達が戦っているという神ですね」
「信じられないが古代に地球に、彼等の世界の地球に訪れた他文明の存在だ」
 それこそがスサノオだった。アマテラス、ツクヨミと共に来てやがて争った。
「そのスサノオは征服や殺戮自体は考えてはいないようだからな」
「では考えていることは」
「人間だな」
「人間?」
「そうだ、人間だ」
 鉄人は彼等自身のことを話に出す。
「人間を見ているのだ」
「私達自身をですか」
「文月学園の特徴が試験召喚システムだ」
「それに注目してだったのですか」
「スサノオは仕掛けてきている」
 鉄人はこう看破していた。
「試験召喚システムは互いに戦い合うことによって学力をあげ」
「そしてですからね」
「切磋琢磨し合うシステムだ」
 そこまで考えているシステムなのだ。競争原理を取り入れてだ。
「戦いを通じてな」
「切磋琢磨ということは」
「努力、人間を高めていくものだ」
「スサノオはそれを見てですね」
「この世界で文月学園に仕掛けてきている」
 そういうことだった。スサノオの狙いは。
「我々がその競争でどうなるのかを見ているのだ」
「そしてそれを見る為にですか」
「ワームやネイティブを送り込んできているのだ」
「ううん、まあ生徒達に犠牲が出ないのはいいですね」
「犠牲が出る戦いでもどうやらだ」
「ああ、仮面ライダーの中には死んだことのある人もいるそうで」
 こちらの世界に来ている面々では神代や影山だ。
「そうしたことがあってもですか」
「甦るからな」
「死ぬ心配はないんですね」
 もっと言えば死んでもアフターケアがある戦いだ。
「スサノオはそれを求めてはいないからこそ」
「スサノオが甦らせることもあるだろう。それにだ」
「ええと。こちら側にも神様がいるんでしたよね」
「黒衣の青年というらしいな」
 この人を愛する神のこともだ。鉄人達は聞いて知っていた。仮面ライダー達から。
「その神が甦らせてくれるそうだ」
「例え死んだとしても」
「仮面ライダーの場合はそれが永遠に続く」
 まさにだった。それはだ。
「彼等は死のうとも戦いから解放されない」
「それはかなり辛いですね」
 その先生もだ。鉄人の言葉に難しい顔になる。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧