子供が出来ること
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第一章
子供が出来ること
その話を聞いてだ、主婦でパートで働いてもいる小林奈保子大きな二重の吊り目で黒髪をストレートのロングにした頬と唇が赤い一五七位の背で均整の取れたスタイルの彼女は言った。
「ないわ」
「やっぱりそう思うわね」
「百人のお子さんがいるってね」
自分に話した友人に述べた。
「流石にね」
「漫画だけれどね」
「漫画でもよ。男の子だけで百人ね」
「男の子だけって有り得ないでしょ」
「女の子も同じだけいるから」
そうなることが察しがつくからだというのだ。
「もうね」
「そう、男女合わせて二百人」
「それだけのお子さんいるのね」
「しかもね」
友人はさらに話した、パート先の休憩室でジュースを飲みつつ話している。
「それが三年間でもうけたお子さんで」
「三年で二百年ね」
「このキャラ世界的な大金持ちだから」
それ故にというのだ。
「養育費の問題なんてね」
「どうでもなるわね」
「何百人いてもね」
自分の子供がというのだ。
「だから五十年位そんな生活だと」
「何千人お子さんいるのよ」
「物凄いでしょ」
「桁外れの女好きね、しかしね」
奈保子はこうも言った。
「そんなにお子さんが多いなら」
「何千人もね」
「少子化対策にはなるわね」
こう言うのだった。
「間違いなくね」
「ええ、私なんて一人よ」
子供はとだ、友人である同僚は話した。
「二人はっていうから」
「それね、私なんてね」
奈保子は溜息と共に話した。
「まだ一人もだから」
「妊活してるのよね」
「旦那と一緒にね、早く欲しいけれど」
自分達の子供がというのだ。
「これがね」
「中々なのね」
「数千人どころかね」
缶ジュースを飲みつつ話した、そしてだった。
仕事が終わって家に帰ってだ、自分と同じく仕事を終えて家に帰ってきたサラリーマンの夫の義貞眼鏡をかけて卵型の顔で大人しい顔立ちをしていて黒髪を左で分けた一七一程の背の痩せた彼に対してその漫画のキャラの話をすると。
彼は夕食のおかずの炒り卵とトマトを炒めたものを食べつつだ、こう答えた。
「そのキャラ有名だよ」
「そうなのね」
「有名な漫画だしね」
登場する作品自体がというのだ。
「そのキャラもだよ」
「有名なの」
「物凄い女好きで」
そうであってというのだ。
「百人の子供がいるってね」
「設定であるのね」
「男の子だけでね」
「三年で男の子だけで百人となると」
「女の子もそれだけいて」
「合わせて二百年で」
「登場時お爺さんだったから」
それでというのだ。
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