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一度に飲む量は多くても

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第一章

                一度に飲む量は多くても
 宝石店の店員である谷本知己は酒好きである、それで家でも同棲している交際相手で美容師の楠田公望と今一緒に飲んでいる。
 赤ワインをパスタと一緒に楽しんでいるが公望セットした黒髪と細面の顔それに中世的な整った顔立ちと一七八あるすらりとしたスタイルの彼は長い黒髪を後ろで団子にしたすっきりした顎と大きな明るい感じの二重の目と大きなピンクの唇に色白で一六〇位のスタイルのいい彼女に言った。パスタはミックスマカロニでトマトと大蒜のソースをかけている。
「今日も飲むね」
「好きだからね」
 知己は真っ赤になった顔で笑って話した。
「だからね」
「飲むんだ」
「どんどんね」
 そうだというのだ。
「私は」
「そうだね」
「ええ、三本はね」
 それ位はというのだ。
「飲むわ」
「そうするんだ」
「今日もね」
「僕は二本にするよ」
 公望はそれ位でと話した。
「それ位が適量だから」
「公望君には」
「そう、けれど知己ちゃんは」
「それだけ飲むわ」
 こう言ってパスタを食べつつ勢いよく飲んでいく、知己は実際にボトル三本空けてそのうえで寝た。
 知己は他にもビールや焼酎、日本酒もウイスキーも好きだ。兎に角酒好きである。だがそれでもだった。 
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