ハッピークローバー
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第百七十四話 煙草その十三
「野球選手が格闘家のトレーニングしてもな」
「意味ないわね」
「それで格闘家の人達と写真撮って」
そうしてというのだ。
「俺の方が強いって得意になってもな」
「意味ないわね」
「筋肉も違うんだよ」
野球選手と格闘家はというのだ。
「野球選手だと野球のな」
「トレーニングしないとね」
「それを勘違いしてな」
「格闘家のトレーニングして」
「食いものだって」
これもというのだ。
「格闘家のものにしてな」
「余計におかしくなったのね」
「だから怪我も多くなったんだよ」
「違うスポーツの筋肉付けてもね」
「ラガーマンがバスケやったらな」
鳴海はそうしたらと話した。
「本当に身体つきが違うからな」
「よくないわね」
「ああ。けれどな」
それをというのだ。
「本当に間違えてな」
「怪我が多くなって」
「引退しても変な連中と付き合って」
「ああなったわね」
「けれど桑田さんはずっと真面目でな」
最初汚い、ダーティーなイメージだった彼はというのだ。
「暴力も振るわなくて野球理論を磨いていって」
「評価されてるわね」
「煙草を吸わなくてな」
それでというのだ。
「肉も鶏肉位でお酒はワインを少し」
「節制しているわね」
「家族も大事にするしな」
このこともあってというのだ。
「今じゃ悪く言う人少ないよ」
「桑田さんはね」
「そういうの見たらな」
鳴海は真顔で話した。
「煙草はな」
「吸ったら駄目ね」
「転落し過ぎだろ」
「清原さんはね」
「煙草だけじゃないけれどな」
彼の問題はだ。
「何から何まで駄目だけれどな」
「知性の欠片もないっていうか」
「教養とか品性とかな」
「あの人はね」
「けれどあの人煙草吸ってたからな」
「煙草は駄目だって思ったのね」
「父ちゃんも母ちゃんも言うんだよ」
両親もというのだ。
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