ハッピークローバー
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第百七十四話 煙草その十一
「お酒やジュースの缶一本より高いしな」
「煙草一箱買うなら」
「もうな」
それこそというのだ。
「お酒かお茶買うよ」
「ジュースじゃないのね」
「ジュースも嫌いじゃないけれどな」
それでもというのだ。
「あれが一番糖分多いしな」
「運動すればいいけれど」
「それでも控えてるんだよ」
そうだというのだ。
「それでお茶かスポーツドリンクな」
「そっちを飲んでるのね」
「そうしててな」
「煙草を吸うなら」
「ああ、そういうの飲むよ」
煙草を買う金でそうしたものを買ってというのだ。
「そっちの方がずっといいだろ」
「そうよね」
「だからな」
それでというのだ。
「何があってもな」
「鳴海っち煙草吸わないわね」
「これからもずっとな、他の人に勧められてもな」
「吸わないのね」
「ああ、ちなみにうちのラグビー部誰も吸わないよ」
「未成年だしね、そもそも」
「大学でもな」
八条大学のことである。
「この前練習試合してくれたけれどな」
「どなたもなのね」
「吸わないよ」
「それが正しいわね」
「桑田さんがいいって言ってる人いたよ」
「桑田真澄さんね」
「あの人絶対に煙草吸わなくてな」
全否定していて野球選手が吸うなぞ以ての外だという考えの様だ、尚この人は暴力も否定していて科学的野球を学んでもいる。
「清原は吸ってな」
「ああなったのね」
「清原はそれ以外も問題だったけれどな」
「あの人は問題しかないわね」
「それこそな」
「それで煙草もで」
「駄目になったってな」
その様にというのだ。
「言っておられたよ」
「はっきり言ってその通りよね」
「高校時代からスターだったのにな」
一年から注目の選手であった、このことは桑田も同じだった。
「それがな」
「あそこまで転落したわね」
「あんな転落人生ないからな」
「お金もなくなったそうだし」
「馬鹿な使い方してな」
「警察に捕まって」
「身体もボロボロだそうだし」
逮捕された理由と酷い糖尿病それに肥満によってだ。
「絶対に長生き出来ないな」
「本当に転落したわね」
「桑田さんは最初イメージ悪くて」
入団の際の騒動からだ、ただこれはあの邪悪の権化巨人の常套手段の結果であり桑田氏に直接の責任はない。
「それでな」
「評判悪かったのよね」
「それで逆にな」
「清原さんはよかったのよね」
「入団の時が同情さされたんだよ」
この時にというのだ。
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