| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

金木犀の許嫁

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六十九話 忍者の現実その六

「水泳のお話は聞いたけれど」
「あらためてわかったかな」
「ええ、どれだけ大事かね」
 忍術においてとだ、夜空は答えた。
「わかったわ」
「そう、水泳は身体も傷めにくいし身体全体を使うから」
「カロリー消費も凄いから」
「ダイエットにもいいよ」
「そうなのね」
「だからお勧めだから」
 スポーツとしてもというのだ。
「いいよ」
「私運動はしないけれど」 
 それでもとだ、夜空は話した。
「太り過ぎもよくないし」
「やってみたらいいよ、自分のペースでね」
「やってもいいのね」
「そこは夜空さん次第だよ」
「やりたいならやってもいいのね」
「誰も止めないし。八条グループの関係者なら家族でも施設安く使えるしね」
「ジムだってね」
 夜空はすぐにこの場所を話に出した。
「そこにプールもあるし」
「そう、そこにサウナもお風呂もあるし」
「身体も奇麗にできるし」
「何かといいよ」
「そうよね」
「うん、そこは本当に夜空さん次第だから」
「わかったわ」 
 それならとだ、夜空も頷いた。
「考えてみるわ」
「水泳もいいスポーツなのよね」
 真昼も言ってきた。
「テニスもだけれど」
「テニスも凄い身体動かすわね」
「そう、左右にいつも動くからね」
「それでラケット振るから」
「かなり激しいスポーツよ」
「そうよね」
「やってると幾ら食べても足りない位よ」
 妹にこうも話した。
「だからね」
「お姉ちゃんも痩せてるの」
「中学校からやってるでしょ」
「そうよね」
「自主トレもしてるしね」
 テニスのそれもというのだ。
「だからね」
「太らないのね」
「テニスもね、太らない為にはね」
「身体動かすことね」
「夜空ちゃん歩きの好きだけれど」
「そのこともいいことね」
「そうよ、歩くことも」
 このこともというのだ。
「いい運動よ」
「だから歩くことはいいことね」
「それだけでも全く違うわ、ただね」
「ただ?」
「忍者は歩き方も違うのよね」
 そうだとだ、真昼は話した。分家とはいえ忍者の家の娘なのでこうしたことも知っているのである。
「速いし」
「音も立てない」
「普通に歩くことも出来るけれど」
 それと共にというのだ。
「そうした歩き方もね」
「出来るのよね」
「そうなのよね」
「はい、そうです」
 佐京もその通りだと答えた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧