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第百七十四話 煙草その一
第百七十四話 煙草
かな恵は鳴海との昼食を終えて教室に戻った、その時には一華達もそれぞれ食事を終えてクラスで四人で集まっていた。
かな恵はその中に入ったがすぐに鳴海とどうだったか聞かれて話した、そしてそこで煙草の話もしたのだった。
「兎に角吸わない方がいいって言ったのよ」
「未成年だしね、私達」
理虹はそれぞれの椅子を持って来て囲んで座っている一華の机に両手で頬杖を突いた姿勢で応えた。
「尚更よね」
「そうだしね」
かな恵はそれでと応えた。
「煙草は吸わない方がいいってね」
「鳴海っちにも言ったのね」
「そうなの」
このことも話すのだった。
「身体に悪いし」
「それもかなりって言ったのね」
「煙草はね」
これはというのだ。
「身体も大きくならないし寿命も短くなって」
「頭の細胞も死ぬから」
「そう考えたらね」
まさにというのだ。
「絶対によ」
「吸わないことね」
「吸ったら」
それこそというのだ。
「百害あって一利なし」
「文字通りの」
「だから私も吸うつもりないわ」
「あんなの何がいいのよ」
富美子は腕を組んで言った。
「一体ね」
「そうよね」
留奈も言った。
「うち誰も吸わないしね」
「うちもよ、お姉ちゃんも彼氏さんはね」
富美子は姉のことも話した。
「吸わないそうだしね」
「皆吸わないのね」
「ええ、私達も煙草吸わないわね」
「一家でね」
「うちもよ。というか私煙草嫌いで」
一華も言ってきた。
「目の前で吸われるだけでもね」
「嫌なのね」
「そうなの」
留奈に答えた。
「そこまでね」
「嫌いなのね」
「そう、何がいいのか」
「わからないわよね」
「煙草はそうよね。あんなの吸うより」
かな恵は首を傾げさせて話した。
「お酒の方がいいわよね」
「その方がいいに決まってるわ」
一華もまさにと頷いた。
「お酒の方がね」
「麻薬は問題外にしても」
「煙草もよね」
「そうよね、煙草なんて吸ったら」
かな恵はまた言った。
「身体も大きくならないしね」
「鳴海っちにとってはそれが一番問題ね」
「ええ、だから本当にね」
「吸わないって言ってるのね」
「そうなの、しかし煙草吸う人って昔は多くて」
それでというのだ。
「今もいるわね」
「ええ、何がいいのかわからないけれど」
一華はまさにと応えた。
「まだいるわね」
「それで昔の作家さんなんて」
「皆吸ってたわね」
「吸わない作家さんなんて」
それこそというのだ。
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