ハッピークローバー
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第百七十三話 牛乳その十三
「尚更よ」
「煙草は駄目だな」
「覚醒剤は論外だし」
「麻薬はな」
「あんなのしたら身体ボロボロになるから」
「健康じゃいられないな」
「体格もね」
今話しているこれもというのだ。
「絶対によ」
「悪いよな」
「骨も筋肉もボロボロになるのよ」
覚醒剤を使用すればというのだ。
「大きくなるどころか早死にするわよ」
「身体ボロボロになってな」
「だからね」
それでというのだ。
「麻薬、覚醒剤はね」
「絶対にしたら駄目だな」
「煙草も駄目で」
それでというのだ。
「覚醒剤はね」
「絶対にしたら駄目だな」
「犯罪だしね」
日本ではその使用、製造、売買は法律で禁じられている。人体そして精神への悪影響を見ての古都であることは言うまでもない。
「だからね」
「尚更な」
「覚醒剤はしない」
「麻薬もな」
「煙草も吸ってると背が伸びないっていうし」
「らしいな」
鳴海もそれはと返した。
「何でも」
「そうみたいね」
「だったらな」
「そう、尚更ね」
「煙草は吸わないことだな」
「大きくなりたいなら」
体格がというのだ。
「もうね」
「そうしたことからもか」
「煙草はね」
これはというのだ。
「絶対によ」
「やったら駄目だな」
「ええ」
そうだというのだ。
「本当にね」
「そうなんだな」
「それでね」
そうであってというのだ。
「健康にも悪いし」
「寿命も縮めるしか」
「頭にもよくないっていうわ」
こちらにもというのだ。
「頭が冴えるっていうけれど」
「その実はな」
「違うから」
このこともというのだ。
「お茶と違うから」
「カフェインとな」
「脳細胞死ぬからね」
煙草を吸うと、というのだ。
「だからね」
「吸うとかえって悪いな」
「頭にね、頭にもね」
「兎に角全部に悪いな」
「身体全体に。だからね」
そうしたものだからだというのだ。
「煙草はね」
「吸わないことだな」
「そう、それで私も吸うつもりないし」
「俺もだよ」
「大人になってもね」
「吸わないことだな」
それがいいと話してだ、鳴海は紙パックの牛乳を飲んだ。かな恵はそんな彼を微笑んで見守っていた。
第百七十三話 完
2025・3・8
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