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世界の礎

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第二十一話 広大な大地その九

「自然とな」
「左様ですね」
「人相は出るものだ」
 それはというのだ。
「歳を重ねればだ」
「重ねる程ですね」
「種族に関わらずな」
「はい、どういった種族でもです」
 まさにとだ、アモナスロが話した。
「顔立ちがありまして」
「人相があるな」
「そして年齢と共にです」
「強く出る様になる」
「よい生き方をしていますと」
「それがだ」 
 義青も言った、彼はこの世界でも起きた世界でも見てきたものを話していった、そして多くの者の顔も思い出していた。
「完全に出てな」
「よい相を作ります」
「そして悪い生き方だとな」
「悪くなります」
 そうなるというのだ。
「まさに」
「その通りだ、特に目だな」
「悪人の目は濁っています」
「屑の目もな」
「そうですね」
「何の努力もせずふんぞり返っているだけで生きてきた輩の目なぞだ」
 それこそというのだ。
「言うまでもない」
「碌なものではないですね」
「そうだ」
 そうなるというのだ。
「そうした輩も見てきたがな」
「屑の目はそうですね」
「人相もな、教育はよい相の者をだ」
「作るものですね」
「出来るだけ多くな」
 その様にというのだ。
「そうしてだ」
「国をよくしますね」
「民にも屑が多いとな」 
 そうなると、というのだ。
「滅びることはだ」
「念頭に置くことですね」
「だから教育は大事だ、衆愚政治に陥れば」
 その国はというのだ。
「腐敗してだ」
「滅びますね」
「そうなるからな」
「だからですね」
「決してだ」
 まさにというのだ。
「教育をおろそかにしてはならない」
「絶対に」
「それがまさにだ」
「世界の礎を築くということですね」
「その一つだ」
「統治の仕組みや技術だけではないですね」
「作物とな、教育もだ」
 これもというのだ。
「入る、だから私も力を入れているのだ」
「建国からですね」
「民に文字を教えてな」
 そうしてというのだ。
「計算等もだ」
「教えられていましたね」
「そしてだ」
「他のこともですね」
「教えてな」
 そうしてというのだ。
「底上げしてきた」
「民の質を」
「民が優れているとだ」
「その分国も強くなります」
「そして栄える」
 そうなるというのだ。
「選挙でもそれが出る」
「優れた人物を選ぶので」
「民主政治は鏡だ」
 義青は看破する様に言った。 
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