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世界の礎

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第二十一話 広大な大地その八

「何処までもだ」
「腐り果てていて」
「そこから変わらない」
「そうであるので」
「害にしかならないからな、こうした輩は力を持たずともだ」
「その様に害にしかならず」
「力を持てばな」
 それが権力でも暴力でも財力でもというのだ。
「悪事を働く」
「そうなりますね」
「こうした輩共はまた言うが」
「機を見てですね」
「消し去るしかない」
 こう言うのだった。
「世の中誰の何の訳にも立たない輩もいることをだ」
「わかることですね」
「逆に徳が高くな」
 そうであってというのだ。
「誰もを助ける」
「そうした人もいますね」
「こうした者は何処までもよくなる」
 屑とは真逆にというのだ。
「天には果てがないが」
「その天を何処までも上がっていきますね」
「そうなっていくのだ」
「ただよい資質を持つだけでなく」
「さらにだ」
「成長していきますね」
「そうした者を増やすこともな」
 それもというのだ。
「やはりだ」
「教育ですね」
「こちらは宝玉だ」
 それになるというのだ。
「世のな」
「屑は汚物であり」
「その真逆にな」
「有徳の士はですね」
「宝玉だ」
 それになるというのだ。
「まさにな」
「ではです」
 マーリンはここまで聞いて義青に述べた。
「教育は民全体の能力をを底上げし」
「それと共にだ」
「屑を最低限まで減らし」
「有徳の士を出来るだけ増やすものだ」
「左様ですね」
「もっとも多少なり努力しているとだ」
 義青はそれならと話した。
「まともな者になる」
「人というものは」
「生きていて全く努力をしない輩なぞだ」
 それこそというのだ。
「滅多にいない、努力は必要ならばだ」
「行いますね」
「そして努力する中でだ」
「人格は磨かれますね」
「そうもなるからな」
 だからだというのだ。
「そうはだ」
「屑にはならないですね」
「何十年も生きていて全く何の努力もしない輩が多くいられる程だ」
「世の中は甘くないですね」
「そういうものだ、またそれは顔に出る」
 努力はというのだ。
「正しい努力をしている者の相はだ」
「いいものですね」
「そして屑の人相はな」 
 それはというと。
「実にだ」
「卑しいものになる」
「そうだ」
 そうなるというのだ。 
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