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ハッピークローバー

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第百七十三話 牛乳その十

「外国の人でもね」
「流石に一九〇とかそういないだろ」
「一八〇あったら」
 それならというのだ。
「結構なね」
「大きさだよな」
「そうよね」
「うちの学校本当に世界中から人集まってな」
「そのニュージーランドの子もいて」
「オーストラリアだってな」
「北欧とかオランダとか」
 かな恵はさらに言っていった。
「大きな人が多い国の子もいるけれど」
「そこまで大きいなんてかなり少ないよな」
「男の人だってね」
「ドイツ人も大きいっていうけれどな」
 それでもというのだ。
「一九〇なんてな」
「そうはいないわね」
「そうだよな」
「それでプロレスラーの人みたいに大きかったら」
 そうであるならというのだ。
「やっぱりね」
「何かと大変だろうな」
「じゃあ一八〇でいいのね」
「そうじゃないか?その一八〇でもな」 
 これだけの背丈でもというのだ。
「頭ぶつけるかもな」
「あちこちで」
「けれどそれ位は欲しいよ」  
 鳴海としてはだ。
「一八〇位はな」
「そう考えてるのね」
「一九〇は無理でもな」
「じゃあしっかりと食べないとね」
「牛乳も飲んでな」
「そう、牛乳を飲んだら」
 まさにというのだ。
「本当にね」
「大きくなるよな」
「そうなるからね」
「どんどん飲んでるよ」
「カルシウムに蛋白質の塊だから」
 牛乳はというのだ。
「本当にね」
「どんどん飲めばいいな」
「そうしてね」
「それじゃあな」
「体格ってやっぱり食べものだからね」
「江戸時代の人小さかったのもな」
 このことははっきりわかっている、幕末の日本人の平均身長は成人男性で一五五程であり一五〇ない人も多かった。
「食べもののせいだしな」
「これどの国もだしね」
「昔の人は小さかったな」
「モーツァルトさんなんか一五八位だったそうだし」
「かな恵より小さいな」
「私今一六六だからね」
「本当に小さいな」
「今だとね」 
 モーツァルトはというのだ。
「それで一六〇あったらね」
「昔は普通だったんだよな」
「欧州でもね」
「そうだよな」
「マリー=アントワネットさんは」   
 フランス革命で有名なこの王妃はというと。 
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