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夢幻水滸伝

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第三百九十五話 パンパの野戦その十二

「そうしてね」
「あの街も掌握して」
「いよいよよ」 
 それからはというのだ。
「ブエノスアイレスとなるわ」
「そうなりますか」
「そうなるわ、ほなね」
「二つの街にですね」
「向かいましょう」
「あの、それでなのですが」 
 今度はイザベルが言ってきた。
「敵軍は主に船を用いて撤退していまして」
「かなりの速さね」
「それを見ますと」
「やっぱりインペルちゃんは水の将ね」
「そうですね」
「是非仲間になって欲しいわ」
 サレンカールは本気で言った。
「この戦の後は」
「そうですね」
「インファンテちゃんとね」
「あの人がいますと」
「もう水軍もね」
「かなりのものになりますね」
「それで文明が進歩して」 
 そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「船の質が上がるとですね」
「そうよ」
 まさにとだ、イザベルに答えた。
「それこそアメリカの軍艦みたなのを造られたら」
「それならですね」
「かなりの戦力になるわよ」
「優秀な提督に率いられた機械化された大艦隊ですか」
「これは相当に強いわよ」
 笑顔で言うのだった。
「ほんまにね」
「そのことが期待出来ますね」
「そやからね」
「インペルさんは味方に欲しいですね」
「当然セプルベダちゃんとリョサちゃんもね」 
 インペルの仲間である二人もというのだ。
「この戦に勝ってね」
「仲間に迎え入れて」
「一緒にやっていきたいわ」
「ええ子達やし」
 彼等の性格のことも話した。
「そやからね」
「仲間としてですね」
「仲よくやっていきたいわ」
「そうですか」
「そう、そして」
 それにというのだった。
「南米を統一して全体の統治もね」
「行いたいですね」
「そう考えているわ、ほなね」
 是非にという言葉だった。
「その為にね」
「南下しますね」
「そうして戦を続けていくわ」
 こう言ってだった。
 アレンカールは戦場の整理を行わせそれが終わると再び軍を南に進ませた、当然機雷原も除去した。 
 そうしてだ、彼は夜に仲間達と共に食事を摂りつつ話した。食事は缶詰やパンを食べていてスープもある。
 缶詰の牛肉を食べつつだ、彼は言った。
「三食しっかり食べることよね」
「それが出来へんとです」
 セスペデスはパンを食べながら応えた。 
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