金木犀の許嫁
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第六十八話 すき焼きも食べてその四
「私はね」
「そうですか」
「だからまずはね」
「お見合いをして」
「それで結婚まで仲よくして」
そうしてというのだ。
「ずっとね」
「幸せにですね」
「暮らせたら」
そうであるならというのだ。
「やっぱりね」
「一番ですね」
「そうでしょ」
「はい」
白華もまさにと答えた。
「そうなれば」
「仲よくがね」
「一番ですね」
「喧嘩ばかりなんて」
そうした状況はというのだ。
「本当にね」
「それだけで、ですね」
「残念なことでしょ」
「はい」
その通りだと答えた。
「そうしたお家もありますね」
「もうね」
真昼はそれこそと話した。
「朝から夜までね」
「喧嘩ばかりですね」
「そうしたお家もあるのよ」
世の中にはというのだ。
「そうしたお家はね」
「それだけで、ですね」
「不幸なことよ」
「そうよね」
夜空も確かにと頷いた。
「それって周りもね」
「嫌になるわね」
「ええ」
姉にその通りだと答えた。
「同じ家族でもね」
「周りもそう思うし」
「自分達もね」
「喧嘩ばかりなんて」
そうした状況はというのだ。
「それだけでね」
「嫌になるわね」
「だからね」
それ故にというのだ。
「やっぱり結婚したら」
「それからもよね」
「夫婦円満であってね」
そうしてというのだ。
「仲よくがね」
「一番よね」
「ずっとそうである様に」
「努力することね」
「ええ、離婚もどうかと思うし」
そうなることもというのだ。
「お互い努力して」
「仲よくしていって」
「平和でね」
そうであってというのだ。
「明るく楽しく」
「夫婦はそうあることね」
「いや、一緒に暮らすなら」
それならというのだ。
「今の考えでもね」
「割り切った感じの」
「割り切ってもまずはね」
「仲よくね」
「そうでないとね」
「嫌になるわね」
「だからね」
そう考えるからというのだ。
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