ハッピークローバー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百七十二話 心地よい朝その十二
「凄いわよね」
「戦車みたいよね」
「どの人も大きくて筋肉質で」
「物凄い体格よね」
「イギリスでもね」
この場合は四国全てである。
「ラグビーやる人はね」
「物凄い体格よね」
「何でもあっちは平民の人達がサッカーで」
「貴族の人達はラグビーってね」
「そうした感じよね」
「それでラグビーやる人は」
即ちラガーマン達はというのだ。
「かな恵が今言った通りにね」
「戦車みたいで」
「滅茶苦茶大きいのよね」
「体重で私達三人分?」
「私だと四人分じゃない?」
一華は自分が小柄であることを意識して言った。
「もうね」
「四人はないでしょ」
「流石にないから」
「幾ら何でもね」
「そこまでいかないのね」
「二メートル体重百二十キロなら」
それならというのだ。
「三倍弱とか位でしょ」
「私今四十七キロだし」
一華は自分の体重から話した。
「それだとね」
「それ位でしょ」
「そうね、それでも凄いわね」
一華はしみじみとして言った。
「軽四とキャデラック位ね」
「違うわね」
「戦車じゃなくてもね」
それでもというのだ。
「軍事関係詳しくないけれど」
「車だとそんな風ね」
「自衛隊の戦車も如何にも重そうだし」
「実際何十トンもあるしね」
「そんな人達と比べたら」
一華はそれこそと話した。
「鳴海っちは」
「体格足りないってね」
「思うのも当然ね」
「一七〇位だとね」
それならというのだ。
「もうね」
「全くよね」
「そう思っても仕方ないわね」
「実際うちの学校でラグビー部外国の子も多いけれど」
「ニュージーランドとかオーストラリアから来た子でね」
「皆大きいしね」
「一八〇以上が普通よね」
それだけの大きさだというのだ。
「その子達と比べたら」
「鳴海っちは小さいわね」
「だから今もっと大きくなろうって」
「沢山食べてるのね」
「それで牛乳もね」
この飲みものもというのだ。
「どんどんね」
「飲んでるのね」
「一日一リットル飲んでるらしいわ」
「それは凄いわね」
「元々牛乳好きだったし」
このこともあってというのだ。
「最近はね」
「それだけ飲んでるのね」
「だから多分ね」
「もっと大きくなるわね」
「そうなると思うわ、何かね」
かな恵はここで少し苦笑いになって言った。
ページ上へ戻る