昔の体形
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第五章
「あのセーラー服」
「恰好いいな」
「水兵さんの軍服いいですよ」
「そう思ってもな」
「似合わないんですね」
「わし等だとな、けれど今の自衛隊の制服だとな」
こちらならというのだ。
「似合うんだよ」
「体型が違っているので」
「デザインも今のわし等の体形に合わせているからな」
だからだというのだ。
「それでだ」
「似合いますか」
「そうなんだ」
実際にというのだ。
「これがな」
「そうですか」
「本当に時代によって変わるからな」
「身長も体型も」
「色々な、背も昔と違えば」
「体型も」
「日本人でもな」
そうであってもというのだ。
「違うものは違うんだ」
「今の僕達とはですね」
「勝海舟さんなんかな」
幕末のこの人物はというと。
「何でも一四九だったそうだぞ」
「当時でも小柄ですね」
「今だと女の子でも小柄だな」
「結構以上に」
万永は驚きつつ答えた。
「そこまでですと」
「けれど強くてな」
岸川は真剣な顔で話した。
「直新陰流免許皆伝だ」
「ああ、僕その流派知ってます」
すぐにだ、万永は答えた。
「職場八条リーグの球場ですよね」
「日本の八条グループのプロ野球リーグのな」
「それで八条グループの人でおられますよ」
「そうだったのか」
「もう九十位のご高齢の執事さんで」
「八条家にお仕えしてる人か」
「グループを経営している」
その家のというのだ、尚は稚樹グループは世界有終のン企業グループであり日本でも各種産業に進出している。
「そのお家の執事さんで」
「そんな人がおられるんだな」
「この人がです」
「直新陰流免許皆伝か」
「そうなんです、それで」
万永はさらに話した。
「この流派って十一キロの木刀千回振りますよね」
「それが日課らしいな」
「毎日の修行の」
「勝海舟さんこの流派のな」
「免許皆伝で」
「この人もな」
「一日千回ですね」
岸川に応えて話した。
「素振りしていましたね」
「毎日な」
「そんなことしていたら」
どうなるかとだ、万永は話した。
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