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ハッピークローバー

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第百七十一話 家に帰ってその十一

「美味しかったわよ」
「そうだった?」
「ええ、だから自信持っていいわよ」
「そうだといいけれどね」
「ええ、それとこのサンドイッチね」
 一華は今度はこちらを食べて話した。
「いけるわね」
「でしょ?お母さんサンドイッチ好きでね」
「よく作るの」
「それでね」
 そうであってというのだ。
「上手なのよ」
「程よい大きさでね」
「サンドイッチも簡単そうで」
 作るにあたってはというのだ。
「下手な人が作ると」
「洒落にならないものになるのよね」
「そうそう、これがね」
「何でもね」
 一華はハムサンドを食べる理虹に話した。
「サンドイッチってイギリスからはじまったけれど」
「あそこね」
「イギリスのサンドイッチはね」
 元々ブリッジ好きのサンドイッチ伯爵がブリッジを行いつつ食べられるものとして考えだしたという。
「日本のものと比べて」
「美味しくないのね」
「そうみたいよ」
「あそこはそうしたお話ばかりよね」
「食べものはね」
 一華は少し苦笑いになって応えた。
「そうよね」
「いいお話ないわね」
「もうどれもね」
 どういった料理もというのだ。
「まずいってね」
「言われるわね」
「それでね」
 そうした国だからだというのだ。
「サンドイッチもね」
「びみしくないのね」
「味付けがね」
「サンドイッチは簡単そうで」
「味付けもね、けれどね」
 それがというのだ。
「イギリスだとね」
「駄目なのね」
「そうだっていうし」
 それでというのだ。
「美味しくないらしいわ」
「日本のものと比べて」
「ツナサンドないしね」
「ああ、あれね」
 理虹はツナサンドと聞いてこう返した。
「日本独自だから」
「カツサンドもね」
「そうだしね」
「あっちにはないのよ」
 イギリスにはというのだ。
「これが」
「そうよね」
「それでね」
 そうであってというのだ。
「サンドイッチ自体がね」
「本場なのに」
「本場でもよ」
 サンドイッチ発祥の国でもというのだ。 
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