暴力男は最低
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第一章
暴力男は最低
三重時枝はその男のことを聞いて瞬時に顔を顰めさせた、茶色の髪の毛をセミロングにしていて垂れ目で丸顔である。背は一六〇位でスタイルはわりかしいい。
「ないわ」
「そうよね」
話した友人の南野佐紀も言った、見れば赤い唇の左に黒子があり切れ長の奇麗な目が印象的ァ整った顔立ちで黒髪は長い。背は一六四位ですらりとした奇麗なスタイルだ。
「どう考えても」
「何でそんな人と付き合うの?」
時枝は喫茶店で一緒にコーヒーを飲む中で言った。
「あんたのお友達」
「それがわからないのよ」
佐紀はどうにもという顔で応えた。
「私もね」
「そんな人と付き合って」
「それこそ何度もよ」
「別れろって言ってるのね」
「働かなくて」
「その彼氏は」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「お酒にギャンブルに」
「しかも暴力ね」
「そう、もうね」
それこそというのだ。
「得に描いた様な」
「最低男ね」
「人間の屑よ」
こう言っていいまでのというのだ。
「どうしようもないね」
「最低な人で」
「付き合っていいことはないから」
「所謂ヒモで暴力も振るう」
「そうなのよ」
「それでその暴力も」
「酷くて」
佐紀は雲った顔で話した。
「毎日何度も何度もね」
「殴って蹴るのね」
「それで身体中痣があったりするのよ」
「やっぱりね」
時枝は話を聞いて頷いた。
「そうだと思ったわ」
「わかるでしょ」
「ええ」
よく、という返事だった。
「本当にね」
「私もそう思ってるけれど」
「別れないのね」
「あの人には私が必要とかそれでも好きとか言って」
「そのうち酷いことになるわよ」
時枝は断言した。
「絶対にね」
「大怪我するとか」
「そう、最悪ね」
「殺されるわね」
「物凄い暴力振るうのよね」
「虐待とかDVとかそのもののね」
そう言っていい様なというのだ。
「暴力をね」
「だったらね」
時枝は佐紀に話した。
「何時かよ」
「私もそう思って何度も言ってるのに」
「他の人もよね」
「どうしてもね」
それがというのだ。
「別れないのよ」
「厄介ね」
「そう、本当にね」
佐紀もぼやく様にして言った。
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