ハッピークローバー
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第百七十一話 家に帰ってその九
「よかったらあんたもね」
「食べていいの」
「そうする?」
「だったらね」
理虹は一華の申し出を受けて話した。
「私もお昼持って来たわ」
「遊ぶついでに食べるつもりだったのね」
「お昼をね」
「そうだったのね」
「それでね」
そうであってというのだ。
「サンドイッチ持って来てるわ」
「そうだったの」
「朝にお母さんが作ってくれて」
それでというのだ。
「お昼も食べてねってね」
「おばさんそう言ったの」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「あんたのところに来て」
「一緒にお昼もなのね」
「食べようと思ってたのよ」
「だったらね」
一華は理虹の話を聞いて言った。
「私あんたの分の炒飯も作るし」
「私あんたの分のサンドイッチも持って来てるわよ」
「じゃあ二人で食べる?」
「量多いわね」
「多くてもお腹空いてるでしょ」
「ええ、正直言ってね」
理虹も否定しなかった。
「空いてるわ」
「だったらね」
それならというのだ。
「二倍位はね」
「食べられるかもね」
「残ったら晩食べればいいし」
その時にというのだ。
「これからね」
「あんたが炒飯作って」
「あんたはサンドイッチ出して」
お互いにというのだ。
「食べましょう」
「それじゃあね」
こうした話をしてだった。
一華は理虹を家に上げた、すると理虹はサンドイッチハムや卵や野菜を挟んだそれを出してだった。
一華がいるキッチンに入った、そのうえで彼女に言った。
「手伝うわ」
「いいわよ」
「いやいや、ご馳走になるから」
だからだというのだ。
「私もね」
「手伝ってくれるの」
「そうさせてもらうわ」
「悪いわね」
「だから食べさせてもらうから」
その炒飯をというのだ。
「これ位当然よ」
「それ言ったら私もサンドイッチいただくでしょ」
「まあそうだけれど好意ってことで」
「受けていいのね」
「じゃあ手伝うわ」
「それならベーコン切って」
「そうするわね」
お互い微笑んで話してだった。
そのうえで炒飯を作った、それはすぐにできて。
二人でテーブルに向かい合って座っていただきますをしてだった。
それぞれの皿に入れている炒飯とサンドイッチを食べはじめた、理虹はまずは自分も手伝った炒飯を食べて言った。
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