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八条学園騒動記

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第八百話 二首目その十

「それがよ」
「一番よね」
「正直言って学校の先生の暴力って常軌を逸していて」
 暴力の中でもというのだ。
「キチガイの域だったりするから」
「頭がおかしいとね」
「大体動きが悪いっていうだけで」
 その常軌を逸した暴力の具体的な例を挙げた。
「何十発も殴る蹴るとか」
「普通じゃないわね」
「ご飯がまずいって言って」
 それでというのだ。
「DV振るう屑男と同じでしょ」
「そこまでいくとね」
「それがプロテクターの上からでもね」
 それでダメージはかなり軽減されてもというのだ。
「それだけの理由でそこまで暴力振るうなら」
「その先生頭おかしいわね」
「生徒を床の上で放り投げたりね」
「床の上ね」
「クッションとか畳ないね」
 ダメージを軽減させる場所の上でなくというのだ、連合の教師の中にはそうした暴力を振るう輩もいるのだ。
「そこでよ」
「投げたら下手したら死ぬわね」
「そんな暴力振るう奴なんて」
 それこそというのだ。
「キチガイだから」
「関わるべきじゃないわね」
「キチガイとは関わらない」
 絶対にというのだ。
「それが正しい選択で」
「自分の身を守ることね」
「キチガイをやっつける力がなくて」
 その状態でというのだ。
「我慢しろなんて言う奴はおかしいから」
「その人の方が」
「それで暴力受ける理由がね」 
 それがというと。
「生意気とか態度が大きいとか目立つとか」
「そんな理由で振るわれたらね」
「それで我慢しろって言ったらね」
「碌なことにならないわね」
「しかも自分もそうだったとか」
「理由にならないわね」
「そんなこと言ったら親でもアウトよ」
 七美は忌々し気に言い切った。
「確実にね」
「毒親決定ね」
「言った時点でね、じゃああんたがユダヤ人で」 
 それでというのだ。
「ナチスから逃げるなって言うの?」
「ガス室送り決定よね」
「それでナチスに殺されてね」
 そのユダヤ人がというのだ。
「言った奴が責任取るか」
「殺される方に問題あるとか言うわね」
「絶対にね、ユダヤ人っていうだけでね」
「アウシュヴィッツ送りなんてね」
「はっきり言ってジェノサイドで」
 ナチスが行ったことはというのだ。
「それを容認するってことよ」
「ナチス支持者になるわね」
「そうなったらね」 
 それこそというのだ。
「じゃああんたがね」
「身代わりになって欲しいわね」
「ユダヤ人のね」
「自分が偉そうにそう言うなら」 
 彰子も言った。
「身代わりにならないとね」
「代わりにナチスに殺されるべきよ」
「その人の方が」
「もう絶対によ」
 七美はそれこそと言った。 
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