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金木犀の許嫁

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第六十五話 お寺の食事その十

「そうなるとね」
「どうにもならないですね」
「間違えるにも程があるよ」
 それこそというのだ。
「どう見てもおかしいのは」
「北朝鮮ですね」
「あんなおかしな国ないから」
「あそこがいいと言うなら」
「こうした人もね」
 まさにというのだ。
「どうしようもないよ」
「そうですね」
「いや、本当に」
「こうした人も救えないですね」
「そうだよ」
「人には」
「そう思うよ」
 実際にというのだ。
「まともな見聞の人じゃなくてそこまで酷いと」
「どうにもならないですね」
「日本とあの国のどっちがよりおかしいか」
「皇室と将軍様も」
「言うまでもないし」 
 このことはというのだ。
「あそこの国民の人達が支持しているとか言うけれど」
「そんな筈ないですね」
「独裁国家だからね」
 当然言論の自由なぞ存在しない。
「これ以上はないまでの」
「とんでもない国です」
「そしてね」 
 豊はさらに話した。
「日本の皇室を反対なのは」
「日本の国民が支持していてもですね」
「自分が支持していないから」 
 だからだというのだ。
「駄目だよ、それで自衛隊は嫌いで」
「あそこの軍隊はいいですね」
「将軍様の軍隊がね」
 正確に言うと党即ち朝鮮労働党の軍隊となる、政党の軍隊となることは共産主義国家の特徴である。
「そうだよ、共産主義ですらないのに」
「封建国家ですね」
「世襲で階級もあるね」
「そんな国はいいんですね」
「もうここまできたら」
 それこそというのだ。
「付ける薬もね」
「ないですね」
「本当に誰でもね」
「人では救えない人ですね」
「こうした人もね。けれどお寺の人間としては」
 人を救うことが務めの者としてはというのだ。
「やっぱりね」
「救いたいですね」
「どんな人も救うのが」
 それがというのだ。
「仏教の教えだから」
「確かそれは」
 佐京が言ってきた。
「大乗仏教だね」
「はい、うちの宗派もです」
 豊は佐京にも答えた。 
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