ハッピークローバー
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第百七十話 近付く終幕その七
「もうね」
「その時点でね」
「僕止めないから」
達川はまた言い切った。
「そういった奴が遺族の人達に何されても」
「私もよ、人死んでいてね」
「そんなこと言ったらね」
「殺された人の命どうなるのよ」
「考えもしていないから言うんだよね」
「遺族の人達の悲しみもね」
「もう言える奴なんて」
それこそというのだ。
「思いやりも何もね」
「ない奴よね」
「それでどうせそんな奴が言う権力がやったら」
そのてテロをだ、この場合は白色テロと言う。
「物凄く言うよ」
「そうよね」
「権力がずっと変わらないって思ってるんだよ」
そうした考えの輩はというのだ。
「それでだよ」
「権力に反対するならって言うのね」
「どんなものでも変わるし」
「権力だってそうよね」
「国家権力とやらもね」
そうした輩はこちらの権力こそが絶対にして唯一の権力と考える、それで強く嫌悪しそれに逆らう自分をヒーローの様に誤解したりするのだ。
「選挙で変わるよ」
「普通にね」
「変わらないって言うなら」
選挙を通じてというのだ。
「政党が複数あってね」
「野党が馬鹿なら変わらないわよね」
「与党が幾ら酷くても」
「野党がもっと馬鹿ならね」
「変わらないし」
そうなるというのだ。
「野党がまともだったらね」
「権力も変わるわね」
「そうだよ、それに権力なんて何処でもあるし」
国家権力に限らずだ。
「学校でもね」
「スクールカーストってあるわね」
「部活でも先輩がいてね」
「顧問の先生だってね」
「何処でもね」
人の世ならというのだ。
「権力なんてあるよ」
「普通にね」
「問題は権力が悪いんじゃなくて」
「権力を持つ人ね」
「持とうとする手段とね」
「そういうのが問題で」
「それでね」
そうであってというのだ。
「権力に反対してもテロはね」
「絶対に駄目よ」
「まして自分達が権力を握る為に」
その為にというのだ。
「テロを起こすなら」
「最悪よね」
「そんな連中をいいって言うなら」
「権力に反対するならって」
「どうしようもない馬鹿だよ」
そう言っていいというのだ。
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