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八条学園騒動記

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第八百話 二首目その四

「弱い、逆らえない相手にね」
「振るうものね」
「卑怯なのよ」
 暴力はというのだ。
「逆らえない相手に振るうなんてね」
「確かに卑怯ね」
「だからね」
「スポーツマンシップにも反するわね」
「そうよ」
 絶対にというのだ、七美は彰子にさらに話した。眉は顰められ表情も険しいものになっていてそのことを自覚もしている。
「だからね」
「暴力を振るう先生はスポーツマンじゃないわね」
「好きなものはスポーツって言っても」
 その暴力教師がというのだ。
「信じないことよ」
「嘘だって言えるわね」
「そう、だからね」 
 それ故にというのだ。
「暴力振るう先生がいる部活には入らない」
「入っても振るうのを見たら避ける」
「そうしないとね」
 さもないと、というのだ。
「痛い目見るわよ」
「自分自身が」
「そうなるわ」
 こう言うのだった。
「絶対にね」
「そうなるわね」
「それで暴力を振るう先生を野放しにしたら」 
 そうすると、というと。
「その学校大変なことになるわよ」
「暴力が蔓延して」
「そうした奴ってそいつに留まらず」
「悪影響与えていくわね」
「癌細胞は広がってね」 
 身体中にというのだ。
「感染症もでしょ」
「感染症って言うだけにね」
「ペストでもコレラでもね」 
 感染症の具体的な名前も出して話した。
「感染してね」
「余計に酷くなるわね」
「そうなるから」
 だからだというのだ。
「本当にね」
「そうした先生を野放しにしたら」
「暴力がね」
「その学校に蔓延するわね」
「実際にそうなってるのよ」
 七美は嫌そうに話した。
「学校でね」
「それで暴力を振るう先生が多いのね」
「連合はね」
「暴力だけじゃないし」
「そう、暴力振るう先生って他にも問題があって」
 暴力に留まらずというのだ。
「汚職やセクハラもね」
「やるわね」
「もうね」
 それこそというのだ。
「自然とよ」
「そうするわね」
「そしてそうしたこともね」
「広まるわね」
「一人がやるとね」 
 そうなると、というのだ。
「やっていいって思ってね」
「周りも」
「それでね」
 そうしてというのだ。 
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