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八条学園騒動記

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第八百話 二首目その三

「スポーツマンシップを守っていないってね」
「言ったの」
「そんな貴族がいたらしいわ、プレイが悪いってね」
「そうなのね」
「兎に角あの連中ですらね」
「スポーツマンシップは守るから」
「私達はね」
 連合市民はというのだ。
「絶対によ」
「守らないといけないわね」
「そうよ、それで水泳部もね」
「スポーツマンシップは守って」
 そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「部活をやっているのね」
「そうなの」 
 まさにというのだ。
「ちゃんとね」
「勝敗よりもなのね」
「全力を尽くしてね」
「スポーツマンシップを守っていたのね」
「それで暴力なんてね」
 先程話したそれはというのだ。
「絶対によ」
「スポーツマンシップじゃないわね」
「論外でね」
 そうしたものでというのだ。
「振るったら」
「それだけでアウトね」
「スポーツマンじゃないわ」
 そうだというのだ。
「もうね」
「その通りね」
 彰子は完全に同意して頷いた。
「暴力はね」
「スポーツマンシップとはね」
「完全に別よ」
「絶対によ」
「振るったら駄目ね」
「だから暴力教師はね」
「そうした意味でも論外ね」
 七美に言った。
「もう」
「そう、本当にね」
 七美も本気で返した。
「スポーツマンシップにはね」
「暴力はないわね」
「大体暴力ってね」 
 この忌まわしきものはというと。
「逆らえない相手に感情のまま振るうものでしょ」
「はっきり言うとね」 
 彰子も否定しなかった。
「そうしたものよね」
「勿論法律のコントロールも受けない」
「そうなのよね」
「軍隊や警察だとね」 
 彼等ならというのだ。
「ちゃんと法律のコントロール受けるから」
「暴力とは関係ないのよね」
「むしろね」
 それがというのだ。
「暴力を抑えるわ」
「軍隊も警察も」
「武力だから」
 彼等の力はというのだ。
「違うわよ」
「それで暴力は」
「法律のコントロールを受けないで」
 それでというのだ。 
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