博士の挑戦状
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第二百四十九話
第二百四十九話 それは知らなかった
小田切君はそのハードを見て目を瞬かせて言った。
「スーパーカセットビジョンですか」
「こうしたものもあったのじゃ」
「そうですか」
「丁度な」
博士はさらに話した。
「ファミリーコンピューターが出たな」
「その頃のハードですか」
「そうじゃ」
博士は小田切君に話した。
「エムエスエックスもあってな」
「こういうのもあったんですね」
「セガもあってな」
博士はこちらも出した。
「こちらはサターンが最盛期であったな」
「ああ、セガサターンですね」
「こちらは面白い」
博士は確かな顔で話した。
「だからプレイしてもな」
「いいですね」
「それでじゃ」
「スーパーカセットビジョンですね」
「これもあってな」
そしてというのだ。
「家庭用ハードは何かとな」
「出て来て」
「競争もあってな」
それでというのだ。
「ファミリーコンピューターだけだったが」
「違ったんですね、ですが」
小田切君はそれでもと返した。
「やっぱり覇者は」
「言うまでもないな」
「ファミコンですね」
「そうであった、他のハードを圧倒した」
そうだったというのだ。
「遊びやすくて値段も手頃でな」
「それで、ですね」
「次々とヒット作も出てな」
ソフトにというのだ。
「当時では画面も音楽も良かった」
「確かにいいですね」
小田切君も認めることだった。
「ファミコンの画面は」
「そうじゃな、そしてじゃ」
「覇者になったんですね」
「しかしその他にもな」
「色々なハードがあったことはですね」
「覚えておくことじゃ」
博士は理知的な声で述べた。
「これも歴史じゃしな」
「ですね、覚えておきます」
小田切君もそれではと答えた、そうしてそのスーパーカセットビジョンのゲームもプレイしてみるのだった。
第二百四十九話 完
2025・3・5
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