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ファミレスのステーキ

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第二章

 食べつつだ、彼は笑顔で言った。
「美味しいね」
「うん、凄くね」
「ステーキ美味しいわ」
「ファミレスのステーキは美味しいよ」
 子供達に応えて言うのだった。
「本当にね」
「そうよね、今はフェアで安いけれど」
 妻はハンバーグを食べつつ応えた。
「普段も安いし」
「それで美味しいからね」
「いいわ」
「全くだね」
「ファミレスだからチェーン店で安くて」
「味は大したことはないとか言う人もいるけれど」
「それは間違いよ、安くて美味しい」
 夫に言った。
「それがよ」
「ファミレスのステーキだよ」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「私達もね」
「こうして食べよう」
「美味しくね。ハンバーグもね」
 今食べているそれもというのだ。
「ステーキよ」
「ハンバーグステーキだね」
「こちらも美味しいし」 
 実際に楽しんで食べている。
「だからね」
「それでだね」
「美味しく食べて」
 そうしてというのだ。
「それでね」
「楽しもう」
「皆でね」
「家族で食べられる」
 夫はこうも言った。
「ファミレスの名前通り」
「それがいいのよ」
「ファミレスのそうしたことがわからないなら」
「その分不幸なことよ」
「全くだよ」
「ステーキ美味しいよ」
 息子も言ってきた。
「凄くね」
「また来たいわ」
 娘はこう言った。
「だから今度もね」
「うん、皆でこうして食べよう」
 父も言った、そして実際にこの時だけでなく一家で時々入って楽しんだ。そしてステーキを食べる時もあって美味いと一家で笑顔になったのだった。


ファミレスのステーキ   完


                    2025・5・17 
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