夢幻水滸伝
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第三百九十一話 カリブ海統一その十三
「一緒にやっていこか」
「そうですね、ほな」
「ああ、すぐに返事をしよな」
「宜しくお願いしますと」
「そうな、カリブ海の自分等を仲間にして」
「カリブ海を掌握して」
「水軍を手に入れて」
「そしてや」
インファンテはアレンカールの考えを読んで話した。
「中米のルルフォさん達への牽制もやな」
「やってもらいますね」
「それを期待してるな、あの人今南米の統一を目指してる」
「それで、ですね」
「カリブ海も掌握して」
「中米への牽制も行う」
「水軍も手に入れてな」
そしてというのだ。
「自分とマルタちゃんもな」
「仲間にしようとしてますね」
「それが第一やな、あの人は自分等を仲間にしたい」
それが最大の目的だというのだ。
「そして一緒にやっていきたいんや」
「最大の目的は」
「そんな人や、ほなな」
「ここはですね」
「それに乗ろうな」
「そうしましょう」
マルタは是非にと応えた、そして二人でアレンカールに返事をして彼の仲間となったのであった。これが彼等のここまでの経緯だった。
その話を全て聞いてだ、アレンカールは笑って話した。
「おもろい話だったわ」
「そうですか」
「ええ、ほんまこっちの世界でも人生色々で」
それでというのだ。
「あんた達もそうだったのね」
「ほんまに」
インファンテも確かにと頷いた。
「そうですね」
「ええ、つまらないお話と言ってもね」
それでもというのだ。
「おもろかったわ、そやからお酒も進んで」
「目がもうかなり」
「ええ、心地よく酔ってるわ」
「海賊でも人の道は踏み外さへん」
セスペデスも笑って話した。
「こっちの世界でも変わらへんな」
「どうなってもなやったらあかんことってあるってな」
インファンテはセスペデスに赤ワインを飲みつつ応えた。
「思ってるしな」
「非道はしてへんな」
「海賊やっててもな」
「それでやな」
セスペデスは肉を食べつつ言った。
「やがて勢力の棟梁となったな」
「そういうことやな」
「そこはここにいる皆ね」
ニキータも言ってきた。
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