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新オズのブリキの樵

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第九幕その十

「今はオズの国でもね」
「昔はおられたんですね」
「アイドルでも水着にならない人が」
「そうだったんですね」
「けれど今は違っていて」
「アイドルならですか」
「水着は絶対になるよ」
 そうだというのです。
「本当にね」
「そうなんですね」
「昔はそうでも」
「今はですね」
「水着にならないとですね」
「アイドルはやっていけないですね」
「ステージとね、グラビアのお仕事があるなら」
 それならというのです。
「もうね」
「水着は絶対だね、もうどの種族の娘でも」 
 かかしも言います。
「アイドルになれば」
「水着になるね」
「今ではオズの国でもそうだね」
「本当にね」 
「私もなりまして」
 レイさんもでした。
「最初は恥ずかしかったです」
「私も水着のお話が出た時はね」
 ドロシーもでした。
「驚いたし」
「恥ずかしかったですね」
「カンサスにいた頃は泳ぐことすらよ」
 そもそもというのです。
「なかったしね」
「カンサスの大平原でしたね」 
 ジョージが言ってきました。
「ドロシーさんがおられたのは」
「ええ、周りは畑とね」
「平原だけの」
「本当にね」
 まさにというのです。
「井戸はあっても」
「それ以外はですね」
「何もないね」
 そうしたというのです。
「大平原の中にいたから」
「泳ぐこと自体がなかったですね」
「そうだったのよ」 
 カンサスにいた頃はというのです。
「あの頃は」
「じゃあ水着もですね」
「着たことがなかったわ」
「じゃあオズの国に来られて」
「水着も着たわ、ただ水着自体も」 
 ドロシーはこうもお話しました。
「変わったわね」
「うん、かなりね」
「昔は縞模様でね」
 樵に応えてお話しました。
「半ズボンとシャツを合わせたみたいな」
「そうしたものだったね」
「それが今だとね」
「ワンピースとかビキニとかね」
「そうした水着になっているよ」
「そうなのよね」
「もうね」
 それこそとです、ドロシーは言いました。
「ビキニなんて下着と変わらないから」
「デザインはね」
「もっと言えば下着も変わったけれど」
 こちらもというのです。
「昔と今ではね」
「かなりね」
「そうなったけれど」
 それでもというのです。 
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