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ハッピークローバー

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第百六十九話 旅行その八

「そうなるわね」
「そうだよ、自分がされて」 
 そうしてというのだ。
「わかるよ、それでわからないなら」
「どうしようもないわね」
「もうね、いじめる奴が悪いんだよ」
「どんな理由でもいじめは駄目ね」
「それが分からない奴なんて」
 それこそというのだ。
「最低で僕も付き合いたくないよ」
「そいつ自身がいじめやっても不思議じゃないしね」
「そうだよ、もうね」   
 それこそというのだ。
「それって自分も理由があったらね」
「いじめるってことよね」
「僕いじめられなくないし」 
 古田は自分の話もした。
「いじめする奴も嫌いだよ」
「いじめ自体も」
「そんなことする位なら」
 それならというのだ。
「他のことするよ」
「そうよね」
「親戚の人が言ってたけれど」 
 古田はさらに話した。
「いじめ好きな奴って大人になってもね」
「いじめするわね」
「そしてね」 
 そうであってというのだ。
「碌でもない奴になるそうだよ」
「悪いこと続けてるから」
「もうね」
 それこそというのだ。
「碌な奴にならなくてチンピラみたいになるとか」
「人間の屑ね」
「手首にタトゥー入れるとか」
「手首に入れたら」
 どうかとだ、理虹は言った。
「まともなお仕事出来ないしね」
「うん、そうなってるらしいよ」
「その親戚が知ってるいじめっ子は」
「所謂人間の屑にね」
 そう言うべき輩にというのだ。
「なってるそうだよ」
「それじゃあまともなお仕事出来ないか」
 理虹は考える顔で述べた。
「嫌われ者ね」
「どっちにしても最悪だよね」
「そうよね」
「だからいじめなんてね」
「しないことね」
「いじめ自体が悪いことで」
 それでというのだ。
「いじめられる方が悪いんじゃないよ」
「いじめる方が悪いわね」
「絶対にね、本当に試しでネットで炎上受けたらいいよ」 
 古田は冷たく言った。
「皆容赦なく叩いてくるから」
「悪い奴を糾弾でね」
「吊るし上げて拡散して」
 そうしてきてというのだ。
「住所とか個人情報も晒されて」
「極端になるとね」
「そうなってね」
 それでというのだ。
「本当にね」
「徹底的にやられるわね」
「そうなるから」
「わかるわね」
「別に悪い奴がそうなってもいいけれどね」
「同情出来ないわね」
「いじめを肯定したりね」 
 ネットでそういった発言を行ったりしてというのだ。 
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