夢幻水滸伝
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第三百九十話 献身的に働いてその十三
「カリブ海を豊かにしような」
「それも平和に」
「していこうな」
「そうしましょう」
「それとな」
さらにだ、インファンテは話した。
「周りはよお見ていこな」
「周辺の勢力ですね」
「さっきアメリカとメキシコの話をしたけどな」
「他の勢力もですね」
「特に南のブラジルや」
そちらだというのだ。
「アレンカールさんのな」
「あちらですね」
「そや」
彼等だというのだ。
「今物凄い勢いで勢力を拡大させてるな」
「ブラジルを統一されて」
「それで勢力をさらにな」
「拡大させますね」
「そうすることが予想されるし」
そのうえでというのだ。
「ブラジルはな」
「特に見ていきますね」
「あの人とどないしてくかもな」
「考えることですね」
「そや、ただ今はな」
現時点ではというのだ。
「ブラジルは水軍はこれからや」
「戦力を整える段階ですね」
「大規模な水軍になるやろが」
そうなることが予想されるがというのだ。
「しかしな」
「今はですね」
「大した勢力やないからな」
ブラジルの水軍はというのだ。
「例えアレンカールさんがカリブ海に乗り出そうとしても」
「その為の戦力がないですね」
「そうやさかいな」
だからだというのだ。
「介入することはないし」
「私達と衝突することもないですね」
「ブラジルは広いさかいな」
そうした勢力だからだというのだ。
「まず陸軍や」
「そちらを整えますね」
「そちらを充実させてな」
「それから水軍ですね」
「そうなるからな」
だからだというのだ。
「今はな」
「大丈夫ですね」
「暫くはな、その間にな」
ブラジルが水軍を整えるまでにというのだ。
「カリブ海を統一しような」
「タイムリミットがありますね」
「そうなるわ」
インファンテも否定しなかった。
「自分等はな」
「若しアレンカールさんがカリブ海に乗り出せば」
「水軍を整えたうえでな」
「そうなるとですね」
「カリブ海に進出する可能性もある」
可能性だが現実に起こることと考えて話した。
「そうなるとな」
「私達では適わへんですね」
「あの人とやり合う気はないが」
「介入されたくはないですね」
「ああ、そやからな」
「アレンカールさんが水軍を整える前に」
「カリブ海を掌握しような」
こう言ってだった。
インファンテはマルタと共にカリブ海の統一を行うことにした、そうしてそれはすぐに実行に移すのだった。
第三百九十話 完
2025・2・15
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