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夢幻水滸伝

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第三百九十話 献身的に働いてその十二

「今あそこは勢力が二分されようとしてるな」
「東西に」
「あそこはテキサス州やフロリダ州の海やが」
「どちらも星の人がおられますし」
「ひいてはアメリカのその二分してるや」
「どちらかと衝突しかねないです」
「どっちも星のモンが何人もいてな」 
 それでというのだ。
「神星の人もおる」
「勢力も大きいですし」
「そやからな」 
 だからだというのだ。
「揉めたらあかん」
「絶対にですね」
「そやからな」
 それ故にというのだ。
「メキシコ湾にはや」
「入らへんですね」
「カリブ海でや」
「活動していきますね」
「基本はな」
 こう言うのだった。
「そうしていこな」
「そしてカリブ海を統一します」
「そうしよな」
 インファンテは笑って話した。
「これからは」
「それでは」
「まずはそうよな」
 カリブ海の統一だというのだ。
「そして統治や」
「そうしていきますね」
「基本戦は自分がやるけどな」
「私も戦えます」
 マルタは真面目な顔と声で言った。
「しっかりと」
「戦の指揮も出来てな」
「戦闘も出来ます、特にです」
「水、海での戦は自信があるな」
「人魚ですから」 
 この種族だからだというのだ。
「そこで暮らすことも出来ますし」
「自在に泳げるな」
「下半身を魚にすれば」
 そちらに変えればというのだ、人魚は陸地では人の足、水中では魚の下半身に腰から下を変えられるのだ。
「それで、です」
「泳げてな」
「鰓呼吸も出来ますので」
 だからだというのだ。
「海でも戦えます」
「そやな」
「格闘は苦手ですが」
「それでもやな」
「術は使えて」
 全ての術がだ。
「お薬の調合も出来るので」
「それでやな」
「戦えます」 
 そうだというのだ。
「主に後方となりますが」
「そやな、そやったらな」
「私もですね」
「戦う時も来るやろけどな」
「その時は頑張ります」
「ほなな」
 インファンテはマルタに笑顔で応えた。
「二人で戦も政もやっていこうな」
「主は政ですね」
「そや」
 そちらになるというのだ。
「ほんまな」
「やはりそうですね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。 
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