夢幻水滸伝
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第三百九十話 献身的に働いてその十
「そうしますか」
「それしかないな」
インファンテは腕を組み考える顔になって答えた、表情も真摯なものになっていてマルタの話をしっかりと聞いていることがわかった。
「自分等は」
「そうですね」
「キューバとジャマイカそれに二国の周りの海は落ち着いてきた」
「海賊もモンスターも減りました」
「特に海賊がな」
彼等がというのだ。
「減ったわ」
「征伐しまして」
そしてというのだ。
「政で国を豊かにしまして」
「連中が普通に仕事が出来る様にしたらな」
「就職口も設けて」
「海賊をせんでも生きていける様にしたらな」
「海賊は減りました」
「かなりな、しかしな」
インファンテはそれでもと話した。
「それはな」
「あくまでキューバとジャマイカのことで」
「他の地域はまだや」
「はい、ですから」
それ故にというのだ。
「ここはです」
「カリブ海を統一してな」
「確かな統治を行いまして」
そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「平和で豊かにしてな」
「そうしてです」
「海賊にしてる連中にも仕事を与える」
「そうすればです」
マルタはどうなるかも話した。
「海賊は減り」
「働くモンが増えて産業はさらに発展する」
「そうなりますので」
だからだというのだ。
「ええです」
「そやな、ほなな」
「カリブ海を統一しますね」
「そうしよな」
是非にというのだった。
「マルタちゃんの言う通りに」
「はい、二人で」
「島の勢力ばかりで戦となるとな」
「海の戦が多いですね」
「どうしてもな、そして海の戦やと」
インファンテは笑って言った。
「まさにや」
「インファンテさんのものですね」
「海賊やからな」
その職業はというのだ。
「お手のもんや」
「左様ですね」
「自信はあるわ、上陸しての戦もな」
そちらもというのだ。
「同じや、そやけどな」
「やはり対話が第一ですね」
「そや、戦ってのはほんま金がかかってや」
この世界で行って来て実感としてわかって言うのだった。
「死傷者は出るし手間もかかる」
「大変なものですね」
「そやからな」
だからだというのだ。
「出来るだけな」
「せえへんですね」
「そや」
そうするというのだ。
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