夢幻水滸伝
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第三百九十話 献身的に働いてその六
「ジャマイカを」
「日々真面目に人の為に働いておられますので」
老婆はマルタの仕事の態度を話した。
「多くの人がこれならとです」
「思ってくれて」
「はい」
それでというのだ。
「信頼してです」
「私にジャマイカを統治して欲しいとですね」
「行っているのです」
「そうですか」
「献身的とです」
孫娘はこの言葉を出した。
「言われています」
「私はですか」
「真面目に働かれていますので」
孫娘は自分の言葉に目を向けたマルタに話した。
「ジャマイカの人達の為に」
「だからですか」
「それにお薬を調合されて」
「その後の効果の確認ですか」
「ご自身が飲まれて」
即ち服用してというのだ。
「確認されていますね」
「私は毒で死ぬことがないので」
特技で毒への耐性も備わっているのだ、このことは星の者では極めて普通のことで彼女だけのことではない。
「そやからです」
「ご自身がですね」
「実験に用いています」
「そうなのですね」
「生きものを実験に使うことは嫌いでして」
「マウスやモルモットを」
「生きものに命があります」
実験材料となる彼等にもというのだ。
「そやからです」
「ご自身を、ですね」
「私自身は何ともないので」
「調合したお薬に何かあっても」
「はい」
そうであってもというのだ。
「そうですさかい」
「そうされていますか」
「左様です」
そうだというのだ。
「私は」
「そうですか、ですがそうした行いもです」
孫娘は何故そうしたいるのかを話したマルタに述べた。
「献身的とです」
「評判になっていて」
「それで、です」
「私をジャマイカを治める棟梁にですか」
「望む声が出ています」
「しかもその声はです」
老婆も話した。
「日増しに高まっています」
「そうなのですね」
「それで、です」
老婆はさらに話した。
「後はマルタ様のご判断です」
「どうしていくか」
「会社のことはです」
老婆はこちらの話もした。
「私達もいますし」
「お任せ出来ますか」
「人材も揃ってきまして」
そうであってというのだ。
「システムも整えてくれましたね」
「経営は人とシステムも必要なので」
そうであるからだとだ、マルタは答えた。
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